□本日落語一席。
◆柳亭市馬「将棋の殿様」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京日本橋公会堂(日本橋劇場)、令和5(2023)年11月29日(第665回「TBS落語研究会」)。
2011年以後、今回は五席め。やはりさほどよく聴かれるネタではない。もともと五代目柳家小さんが得意としたとされているとおり、五席のうち四席までは五代目小さん門下系である。異なる一席は二代目三笑亭夢丸である。
二代目夢丸の師匠はテレビ等でもおなじみだった初代夢丸の師匠は三笑亭夢楽、そして、その夢楽は八代目三笑亭可楽を師匠としていた(もともとの入門は五代目古今亭今輔)。この八代目可楽が初代三笑亭可楽から系譜的につながるかどうかわからないが、江戸時代に活躍していた初代可楽は、第十一代将軍徳川家斉に御前落語を披露したことがあり、そのときに演じたのがこの「将棋の殿様」だった由である(川戸貞吉『落語大百科』)。
それを考えると、五代目小さん門のお家芸のように見えるこの落語も、三笑亭可楽一門にも縁があるネタなのかもしれない。はたして、二代目夢丸は「将棋の殿様」を誰に教わったのかだが、案外小さん一門の誰かかもしれない。
◆柳亭市馬「将棋の殿様」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京日本橋公会堂(日本橋劇場)、令和5(2023)年11月29日(第665回「TBS落語研究会」)。
2011年以後、今回は五席め。やはりさほどよく聴かれるネタではない。もともと五代目柳家小さんが得意としたとされているとおり、五席のうち四席までは五代目小さん門下系である。異なる一席は二代目三笑亭夢丸である。
二代目夢丸の師匠はテレビ等でもおなじみだった初代夢丸の師匠は三笑亭夢楽、そして、その夢楽は八代目三笑亭可楽を師匠としていた(もともとの入門は五代目古今亭今輔)。この八代目可楽が初代三笑亭可楽から系譜的につながるかどうかわからないが、江戸時代に活躍していた初代可楽は、第十一代将軍徳川家斉に御前落語を披露したことがあり、そのときに演じたのがこの「将棋の殿様」だった由である(川戸貞吉『落語大百科』)。
それを考えると、五代目小さん門のお家芸のように見えるこの落語も、三笑亭可楽一門にも縁があるネタなのかもしれない。はたして、二代目夢丸は「将棋の殿様」を誰に教わったのかだが、案外小さん一門の誰かかもしれない。