竹林亭白房

三代目金馬「高田馬場」★落語

□本日落語四席。
◆桂小春團治「アーバン紙芝居」(J:COMテレビ『新春えいげき亭 in DAIHATSU心斎橋角座』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和3(2021)年1月1日(生放送「新春揃踏角座落語づくしの会」)。

◆笑福亭恭瓶「大安売」(J:COMチャンネル『J:COM寄席』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和2(2020)年9月24日(「鰻谷寄席」)。

◆柳家さん喬「抜け雀」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
秋田県肝付町、令和2(2020)年12月11日収録(2021年1月9日OA※肝付町町制施行15周年記念)。

◆三代目三遊亭金馬「高田馬場」(NHKラジオ第一『ラジオ深夜便』新春寄席)。
昭和31(1956)年3月9日OA※NHKラジオ第一『演芸独演会』。
「高田馬場」というと、定席の寄席などで演ってちょうどよい長さのネタだと思うが、この『ラジオ深夜便』の放送を録音していたところ、四十分ほども尺がある。
聞くと、三代目金馬は「高田馬場」の本編に入る前に、さまざまな売物の噺をマクラとしてたっぷりと語っていた。なかには「がまの油」(フルヴァージョンではないが)まで入っていた。それで四十分か、納得。

それにしても、「高田馬場」って最近聞かないなと思い、例によって鑑演記録を調べると、確かにまったく出てこない。2011年以後ではまったく誰のでも聞いていない。さらに、それ以前となると、なんと、2008年に四代目三遊亭金馬の高座というのが出てきたのみ。これは映像(東京霞ヶ関イイノホール、1989年3月17日※第357回「NHK東京落語会」)。近所の落語家桂福六さんにβのビデオでもらったものである。

もっと前というと、さすがに記録がないのだけれど、たぶんこの三代目三遊亭金馬では聞いているはず。さがせば、レコードかラジオで録音したようなものが出てくると思う。
おもしろい噺だと思うが、なぜあまり演られていないのだろう。このあたり、大阪に住んでいる身としては、東京の定席の寄席事情に疎いのが恨みである。東京の寄席ではちょくちょくかかるのだろうか。

川戸貞吉『落語大百科』によると、昔は、五代目三遊亭圓生が評判にしていたが、もともと演り手が少なく、三代目三遊亭金馬が演るようになって、五代目三遊亭圓楽や古今亭志ん朝などが手がけるようになったとある。
五代目圓生とはもう歴史上の人物の時代のような逸話だが、それにしても昔からあまり演られていなかったというのは、やはり今にも通じるような何か理由があるのだろうか。
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