□本日落語一席。
◆桂佐ん吉「愛宕山」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
内幸町ホール、平成28(2016)年2月24日(NHK新人落語大賞受賞記念「桂佐ん吉独演会」)。
NHK新人落語大賞受賞は前年の2018年秋のことだった。この会では、落語家一人の持ち時間が十分程度だったと思うが、そのとき、その時間内で巧みに収めたのが、この「愛宕山」だったのである。
まさか、佐ん吉はふだんから「愛宕山」を十分あまりで演っているはずはあるまいと思ったので、いつかフルヴァージョンで聞ける佐ん吉の「愛宕山」を待っていたが、以来五年間、すっかりそのことを忘れていた。
あらためて聞いて、当時の記憶はあまりないのだが、もしかすると、佐ん吉がこの「愛宕山」で大賞を受賞できたのは、このヴォリュームの落語をわずか十分ほどという時間内でみごとに再構成して演じたという技量が評価されたのかもしれないと思ってみたが、どうなのだろう。
その当時の審査員評などはまったくおぼえていないのが残念だ。今回聞いた「愛宕山」から大賞を獲得したぞという威風堂々とした雰囲気をキャッチできなかったので、そのように思ってみたのだが。
また、この落語会が東京というアウェイで行われたこととも関係するかもしれない。どうやら当日は春風亭一之輔をゲストに迎えたようである。「堀の内」を掛けたらしいが、なんとくなくウケにウケまくった一之輔の「堀の内」のあとにあがって、平常心を欠いたなどということはなかっただろうか。
そういう意味では、ゲストも考えものではある。やむなしか。
◆桂佐ん吉「愛宕山」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
内幸町ホール、平成28(2016)年2月24日(NHK新人落語大賞受賞記念「桂佐ん吉独演会」)。
NHK新人落語大賞受賞は前年の2018年秋のことだった。この会では、落語家一人の持ち時間が十分程度だったと思うが、そのとき、その時間内で巧みに収めたのが、この「愛宕山」だったのである。
まさか、佐ん吉はふだんから「愛宕山」を十分あまりで演っているはずはあるまいと思ったので、いつかフルヴァージョンで聞ける佐ん吉の「愛宕山」を待っていたが、以来五年間、すっかりそのことを忘れていた。
あらためて聞いて、当時の記憶はあまりないのだが、もしかすると、佐ん吉がこの「愛宕山」で大賞を受賞できたのは、このヴォリュームの落語をわずか十分ほどという時間内でみごとに再構成して演じたという技量が評価されたのかもしれないと思ってみたが、どうなのだろう。
その当時の審査員評などはまったくおぼえていないのが残念だ。今回聞いた「愛宕山」から大賞を獲得したぞという威風堂々とした雰囲気をキャッチできなかったので、そのように思ってみたのだが。
また、この落語会が東京というアウェイで行われたこととも関係するかもしれない。どうやら当日は春風亭一之輔をゲストに迎えたようである。「堀の内」を掛けたらしいが、なんとくなくウケにウケまくった一之輔の「堀の内」のあとにあがって、平常心を欠いたなどということはなかっただろうか。
そういう意味では、ゲストも考えものではある。やむなしか。