竹林亭白房

伯枝「平の蔭」★落語

□本日落語一席。
◆笑福亭伯枝「平の蔭」(ラジオ関西『内海英華のラジ関寄席』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年11月25日収録(昼席公演)※2024年1月27日OA。

東京落語だと「手紙無筆」。上方で「平の蔭」というのは、最後の落げで「盃のことは手紙に書いてなかったか?」と尋ねる男に対して、答えるほうの男が「(手紙に書かれてある)平の蔭に隠れて見えなかった」というところからのものである。
「平」は「大平」(おおひら・おひら)のこと。これは大阪言葉で「大平椀の下略。二の膳で煮物などを盛る大きい蓋付きの平椀」(牧村史陽『大阪ことば事典』)である。

しかし、現在の大阪ではもう死語だろう。こんどちょっと年配の人に聞いてみたいものだ。今回聞いた伯枝も落げを「平の蔭に……」とは言わず、「御膳の蔭に……」と言って落げていた。「御膳」と「平」では意味が異なるが、まあしかたがないか。
定席の寄席での高座だったから、会場には「平の蔭」という演目はとくに出していなかったものと思われる。
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