もう今日で 一年の半分が過ぎてしまった。
朝 めざめていつものようにカーテンをひき 窓から庭をながめると 白い色が目に飛び込んできた。
くちなしの花が咲いている!
ご近所の庭や町を走っている時 あちこちでもうずいぶんと前からくちなしの花の白い色が目立っていた。
この季節 紫陽花が色とりどりに咲くなかで くちなしの花のひときわ白い色が梅雨空にふさわしく印象的。
くちなしの花の時期がきたというのに 我が家の庭の一番奥にある くちなしの花 今年は花をつけないのだろうかとあきらめていたら 6月の最後の日にやっと花を咲かせてくれた。
♪ くちなしの花の~♪
30年くらいも前?よく口ずさんだ歌
くちなしの花といえば この歌が浮かび なんだかさびしげな花と思っていたら
花言葉は 「優雅 清楚 とても幸せ よろこびを運ぶ」
蕾はまったく葉の色と同じ 近づいても気がつかないくらいの色 だから 蕾がついていることを知らずに 今年はくちなしの花 咲かないのだなとあきらめていた。
かすかに甘い香りをただよわせている。
清楚な真白い花 この花から あのおもしろいかたちのくちなしの実の姿が想像できない。
でも果実はくちなしの実として 飛鳥時代から黄色の染料につかわれていたし 食料の色付けにもくちなしの実は重宝。
漢方でも 消炎 解熱剤に使われるとか。
もしかしたら 花よりも 果実の実用性が重んじられていたのかもしれない。
だって くちなしという名前も 熟しても実が裂けないことから 口無なし くちなし になったというから。
今朝咲きしくちなしの又白きこと 星野立子