え~ねがいましては・・
食費が600万コイン、パチパチ、
お城修繕費が100万コインと、パチパチ
防衛費が50万コイン・・
と、コインの王国のお城に近づくにつれてそろばんの音が
パチパチと聞こえてきます。
コインのクイーン:ああもう、うちはエンゲル係数高すぎやん
ワンドのクイーン:相変わらずしっかりしてんねぇ~
いつ来ても家計簿つけてるし。
そやけどアナログやね、今頃そろばんなんて。
コインのクイーン:あ、ひっさしぶり~
ワンドはん。
それに家計簿ちゃうよ、国家予算をつけてんのよ。
おや、ソードさんもカップちゃんも一緒やん。珍しいなぁ。
カップのクイーン:ホントは私、嫌だったんです
ソードのクイーンさんと一緒なんて。
ソードのクイーン:あら、私だって嫌だったざんすよ。
うじうじ女と一緒の旅なんかさ
カップのクイーン:ひっどぉ~い
めそめそ。
コインのクイーン:まあまあ、コインの国まで来て喧嘩するのはアカンよ。
皆で仲良くせんとどうすんのよ。
そや、ちょうどお昼時やし、皆でランチでも食べよ。
お供のリスちゃんと黒猫ちゃんもお腹すかしているみたいやしね。
リス子:やったやった~~良かったわねイリ丸
イリ丸:ご飯だ!ご飯だ!
クロ:嬉しいのにゃ~
ワンドのクイーン:やっぱ良妻賢母やね、コインのクイーンさんは。
リスまで気がまわると言うか、タロット界の母やね。
コインのクイーン:ワンドはん、おだて過ぎ。
母と言えば私のマブダチの女帝さんのがふさわしいわ。
良く似てると言われるねんけどね
遠くでイリ丸達のご飯を食べる音が聞こえ
・・
今4カ国会議のように、コインの王国で4女王のランチが始まっています。
ソードのクイーン:美味しいわ、このご飯。腕利きのシェフでも雇ってんの?
それに、ワンドのクイーンさんは結構ため込んでるってホント?
カップのクイーン:まっ、ソードさんって聞きにくいことをずけずけ聞くのね。
デリカシーがないんだから
コインのクイーン:別にいいんよ。
私、しっかりもんやからさ、いざという時の為に国家予算は貯めてんねん。
でも、こうやっておもてなしもするもんやから食費も結構つかうんよね。
けど、皆の幸せそうな顔を見るのが好きやから気ならへんねん。
国民も大事にせなあかんしね。
子供の教育も大事やし、公共事業もしっかりしないとアカンし、
兎に角、皆が幸せで平和な国作りが一番の目標よ。
ワンドはんやったら分かると思うけど、現実をしっかり見ることが大切。
情熱だけでは駄目やし、夢見がちでは駄目やし、厳しすぎてもあかんねん。
恐怖で人は支配できないのや~~
イリ丸:おまえは北斗の拳か?
リス子:ばかぁ~
ご馳走してくれてるコインのクイーンさんになんてこと言うのよ
北斗の拳て古すぎやし・・・
※アニメ北斗の拳の宿敵「ラオウ」が恐怖で国民を支配してたんですね~
コインのクイーン:ああ、そうですよ。北斗の拳大好きでしたよ
恐怖では人を支配できひんけど、お金では支配出来るんとちゃう?
人間は結局はお金には弱い生き物なんよ。
私かってお金欲しいわ。なんでタダでご馳走せなあかんの?イリ丸く~ん
クロ:にゃー
逆になっちゃたにゃー!!
皮を剥がれて三味線に使われたくないのにゃー
イリ丸のバカぁ~なのにゃー!!
コインのクイーン:そうね、まずはリスの毛皮でひと儲け。猫は三味線ぐらいね。
それに、私んちのランチは恐ろしく高いから、お代は払って行ってもらうわよ
ワンドのクイーン:あ、しまった!
逆だとケチになるんやった。
普段は気前がいいのに・・イリ丸のばかぁ
イリ丸:ごめんなさ~い
コインのクイーン:多少の帳簿の操作なんかお茶の子さいさい
浮いたお金で、これ買ってん
めちゃ大きいダイヤやろ。私ぐらいになるとこれぐらいもっとかないとね。
と、突如その時、ジャジャ~ンと現れ・・・
バシーン
(グーでなぐらへんでもと思うのですが)
とコインのクイーンのほほを殴る一人の人物が
コインのクイーン:痛った~い
誰やのん?
私が誰か分かってんのん?
女帝:コインのクイーンやろ。
国民の為、子供の為、夫である国王の為、頑張ってるコインはんやん。
それ以外の誰やというの?
コインのクイーン:はっ
女帝さん。
私は・・私は・・恥ずかしい
今、目が覚めました。
女帝:そや、本来のコインはんの姿に戻ってや。
コインはんには大きなダイヤは似合わへん。
皆の為に汗水流してる姿が一番や。
コインのクイーン:ありがとう、女帝さん。
これからは逆の私は封印して、頑張って行きます。
イリ丸:…寸劇みたいだ(ぽつり)
バシーンとリス子のパンチがはいって、
(気絶です)
女帝:目が覚めてくれたらそれで安心や。
じゃ、私は忙しいのでお暇するわな。
と、女帝は帰って行き、後に残されたクイーン達もそろそろ
帰り支度を始めました。
コインのクイーン:皆、お恥ずかしい所をお見せしました。
お詫びにお土産もって帰ってな。
帰り路には十分気をつけてね。
カップのクイーン:あの~、お土産ありがとうございます。
一つお願いがあるんですけど・・・
帰り路なんですけど・・しんどいのでナイトを呼んでもらえないでしょうか?
だって、お土産重いんだもん
ソードのクイーン:んまぁ
あんたって女は、空いた口がふさがらないわよ。
(実はカップナイトとクイーンの仲を疑っている
)全く
リス子は楽をしたいのでナイトさんが来たら良いなと、
クロも歩くのが億劫なのでナイトに乗りたいなと、
イリ丸は気絶したまま・・
ソードのクイーンは自分で歩いて帰ると、
ワンドのクイーンはナイトを呼んでも良いかなと、
コインのクイーンは呼ぶのお金かかるかもと、ちょっと悩み、
カップのクイーンは何が何でもナイトを呼んでもらうと鼻息荒く、
なかなか意見がまとまらず、すったもんだしています
さてはて、どうなることやら?
では、続きは次回のお楽しみであります
。
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