等身大の言葉

社会人として、妻として、一人の人間として
等身大の言葉で想いを綴ります

人を憂うと書いて「優」 人の為と書いて「偽」

2013年11月14日 23時26分37秒 | ちひろ
久しぶりに「母」以外のカテゴリです

大原三千院に行ったのですが 往生極楽院で阿弥陀三尊像のご説明をされていたので拝聴しました
以下 ご説明のなかで心に残ったお言葉です

 阿弥陀三尊像は 中央の阿弥陀如来と その前にある勢至菩薩(右)と観世音菩薩(左)からなります
 勢至菩薩は知恵を 観世音菩薩は慈悲を与えられます

 知恵とは「恵みを知る」ということ そしてそれに感謝することです
 恵みには三つあり ①先祖の恵み②自然の恵み③命の恵みです
 ①自分がこの世に生を受けたのは 両親を始めとするご先祖様があってのこと
 だから自分に生を与えてくれたご先祖様の恵みを知り 感謝しましょう
 ②自分たちが生きていけるのは 空気があり 水があり 火があり 日があり 土があるからです
 そういった自然の恵みを知り 感謝しましょう
 ③私たちが生きていくためにとる食事は 全て命です たくさんの命をもらって生きています
 自分が生きていくために犠牲になった命を知り 感謝しましょう

 慈悲とはやさしさです やさしさとは 自分にできて人ができないことをしてあげることです
 人のために自分は何ができるか考える 「人」を「憂う」と書いて「優しさ」になります
 でも「あなたのため」「人のため」何かをしてあげたとき お礼の言葉がなかったらどうでしょう
 「してあげたのに」「もうしないでおこう」 お礼つまり見返りを求めるとこうなります
 「人」の「為」と書いて「偽り」 それや優しさではないのです
 本当に相手のことを考えて何かをするとき そこには「させてもらった」という感謝がうまれます
 それが慈悲の心です

お坊さんのご説明はよどみなく ご自身がしっかり理解されていることがよくわかるものでした
いいお話が聞けました

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