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The Primal Scream "Riot City Blues"

2010年10月21日 | Rock CD

 

久しぶりに聴いてみて、改めて Bobby Gillespie の”恐ろしさ”に鳥肌が立った...
ある意味”優等生的な”ロック&ソウルに彩られた 『Give out,but don't Give Up』 に比べ、
'06 年発表のこちらはロケンロールの”えげつなさ”や”いかがわしさ”がグイグイ迫ってきやす。
その当時、ロンドンでどんな音楽が流行り、どんな録音技術を駆使したかなんぞ、もはや興味もない阿呆烏にとって、そこにあるのはただひたすらストレートなロケンロール。

『Maggie May』 のハード・チューン的な曲調の①で幕を上げ、
モロ、ストーンズしてて、カッコよい②と続くあたりは 『Give out ~』 の続編的アルバムなのかな...と思いきや、
③から前述の”えげつなさ””いかがわしさ”全開で突っ走ります。 その元になっているのは、The Stooges や、MC5The DamnedThe Crushといった初期から影響を受けて演っているパンク・ミュージック。
③、⑧痛快さたるやw
しかも恐ろしいことに、Bobby のアホアホ接着剤は、
⑥では、ブルースとパンク
⑦では、Marc BolanJohn Lee Hooker (なんとまぁステキなブギーや)

⑪では、Slim Harpo とパンク
を見事に融合させることに成功しとるのです。

そのほか、フィドルを多くフューチャし、レイドバックしたナンバー⑨、
十八番の朴訥としたシンプルでストレートなバラード・ナンバー⑩・⑫、
なにやら The Doors の 『The End』 っぽい⑤と
ヴァラエティーに富みながら、初めから終わりまで一気に駆け抜ける爽快感のあるアルバムです。

 


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