Chicago51

ギター、ジャズ、BABYMETAL...ぼちぼちと

杉様ーーっ

2013年09月22日 | Jazz CD

On View at the Five Spot Cafe / Kenny Burrell with Art Blakey

★★★★

#1 Birks' Works
#2 Hallelujah
#3 Lady Be Good
#4 Lover Man
#5 36-23-36
#6 Swingin'
#7 Beef Stew Blues
#8 If You Could See Me Now

Tina Brooks (ts)
Kenny Burrell (g)
Bobby Timmons (p) #1,#3,#4, #6
Roland Hanna (p) #2,#5,#7,#8
Ben Tucker (b)
Art Blakey (d)

Aug.25 1959, Five Spot Cafe, NYC  Blue Note Records

 

あの雷鳴のようなタムをはじめとする音の良さはもちろんのこと、

パワフル&堅牢( #2 とか)、

緻密、かつ閃きが溢れる( #3 とか)

アートのドラミングは、っぱ唯一無二
ハイハットの音だけでも、こんだけ耳が追いかけるドラマーは、他にいねぇ~。
全開とまではいきやせんが(全開されたら、ギターでまともに相手できるのは、ウェスぐらいか)

一番 熱く、ぶ厚い

頃のThe Jazz Messengersの熱気を運んできてくれてる。
実像は別にして、この頃のアートって「主役は俺だ」的主張の極めて強いドラマーに聴こえるんスが、
めちゃ楽しそーなんで、許せちゃうw

 

そのアートとタメを張る2人のピアニスト。

ローランド( Bud Powell スタイル)の、#2 での、漲る緊張感と疾走感
#5 のブルージーなルーズさや、#8 のしっとり加減との対比が素晴らしい。 #7 の連打も強烈。

もひとり The Jazz Messengers から参加したボビー(ブロックコード・スタイル)の、”黒く” 緩急自在の演奏も秀逸。

#1、#4、#6 なんか最高。

 

そんな強者共相手に、ここでケニーはアンプ飽和気味のギターで、終始、”パワープレイ” に打って出でます。
  ホットです。
アルバム・ラストに、満を持して登場のスロー・ナンバー #8 でも、いつものギターと ”語り合う" 感じは薄いス。

 

テナーのティナ、ベースのベンが、脇役に徹しているのも好感を持てる。

 

収録曲についてですが、このアルバムでも、CD 盤ボーナス・トラックが、とても重要な役割を担ってる。
ケニーの MC からスタートする #6 の出だしは、「ドキッ」とするくらいの転調をアルバムに齎してるし、もちろん曲自体もメチャかっこエエ。
もしワテが、ジャズ・アルバム作るとしたら、きっとこの曲を一曲目にもってくる。
何度もでてきやすが、#8 がラストを飾るのも重要。 LP 盤の #5 がラストとでは、締り具合がじぇんじぇん違う。

ホット&濃密で、完成度の高いライブ・アルバム。

 


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