「終着駅になるのか」
☆
☆
このセッションでの音の特徴は、
Gibson初の「エレクトリック・スパニッシュ・ギター」es-150、
特にズバリ ”Charlie Chiristian Pickup” と、Gibson EH-150 アンプ
に因るところが大きいですな (ジャケ写どおりなら、es-250になりますが...
ま、音はほとんど変わらんでしょ)。
☆
まずはギターですが、シングルコイルらしい芯を残しながらも、丸くメロウなサウンドとトーン。
この音を聴いた瞬間「ジャズだ」と思いますから、ジャズギター・サウンドの主流は彼以降、
そない変わっていないっちゅうことでしょう。
これだけでも、彼の偉大さが分かります。
☆
次に、アンプですが、戦前のラップスティール用 小出力アンプですから、他の楽器に
負けないくらいの音量をだすには、音は膨らみ、微かに歪を内包することになります。
特にチャーリーが多用する1~3弦のあたりの単音、和音を用いたアタックの強い
アクセント音では、かなりクランチしてます(阿呆烏の大好物)。
このへんの、ブルージーなワイルドさが残ったスタイルが阿呆烏が全く違和感なく、
スーッと入っていけるポイントでしょうな。
さて、そのチャーリーが多用する「ピュッ ピュッー」「ピュン」ていう短いグリス?
を噛ませたアクセント音(なんていうテクニック?)ですが、今更ながら、Vintage47 Amp
のデモ演奏と同じっちゅーことに気づきましたがな。
チャーリーが元ネタやったんかぁ~
そりゃ、ベタ惚れするワケや~
そーなると
☆
ライ・クーダとオープンD...
デュエインとレスポール...
クラプトンとマーシャルアンプ...
ブルームフィールドとフェンダーアンプ...
フレディと345...
5F1...
ヴァルコ・アンプ...
140...
☆
四半世紀に渡る、阿呆烏の音の旅路は、
この人と、このセッションに辿り着くためやったんや~
と泌み泌み想いを馳せるのです。
☆
☆
となると、手持ちのギターとアンプで再現するには、
ギターは当然、es-140
アンプは、Pre-Fender Amp 期、Pre-12ax7 期、しかも同じラップスティール・ギター用
とくれば、Oahu 397K となりますが、
ここは、丸っこい音がよりソレっぽい Masco MAP-15 で。
☆
☆
Input3
ギターのトーン5
☆
てか、ほとんど同じ音が出とるがな~。
こりゃ、凄いことやぞ。
P-90の好きなところは、丸っこい音作りでも、シングルコイルらしい
「シャリ、チャリ、カリ」した芯を失わないところ。
☆
ボディの鳴りのニュアンスをもっと近づけるなら、比較的入手しやすいフルデプスの
es-125 なら P-90 でも十分この音が出そう。
わしの耳では、 Charlie Chiristian Pickup と P-90 の音の違いがよくわからん。
それでも、Lollar をはじめ、レプリカが作り続けられてるってことは、直に聴いてみれば、
っぱ違いがあるんでしょうな。
いつかは、オリジナルの初期150を手にしたいもんや。
☆
アンプのほうは、私見ですが、第二次世界大戦を挟んでの’30年代~’40年代後半の
ラップスティール・ギター / ハープ用のスピーカー単発アンプは
Valco(National Dobro) だろが、Gibson だろが、Premier、Silvertone、Masco、
Flot-A-Tone、Kamico、Vega あたりならブランドは違っても、概ね同じ出音。
でも正直、EH-150、EH-185 の両モデルは、ずーーっと狙い続けておりますww
なんつーても、ルックスがカッチョよい。
いつでも、輸入する用意はできとるぞ~
☆
☆