こんにちは!ちびラボ研究員の水落です。
先週の木曜日、大雨が降る中、僕は原付で名張までいってきました。
片道2時間!(>_<)
何をしに行ったのかというと、去年の「地域思いビジネス発表会」での入賞企業、おるすばんハウスひまわり園の中村園長さんへのインタビューに行ってきました!
事前にホームページ(http://www.iganavi.com/detail/index_927.html)を見ただけでなんとなくオモシロそうな事業者さんだと思っていましたが、実際に行ってお話をお聴きしてきたらやっぱりオモシロい事業者さんでした!
雨の降る中、原付で行った甲斐がありました!(^-^)b
僕の感じた印象といたしましては、「民家を使って開園している認可外保育施設」という形態を見事に活かしてお母さんや児童の抱える課題を解決している、「まさに地域思いビジネス!!」と言えるような事例、という感じです。
詳細は以下のインタビュー内容をご覧ください。(^-^)/
Q,「おるすばんハウスひまわり園について、どんな事業をされているのかご説明ください。」
A,「そうですね、まずこの施設の説明からさせていただきますが、見ていただいてわかるとおり、ここは民家なんですよね。実際、僕たちは2階に住んでいます。だから【24時間365日保育】が可能です。後は【病児・病後児保育】ですね。契約形態は、月極め・週極め・一時保育・2重保育(保育園、幼稚園が終わった後、お母さんのお仕事が終わるまでの預かりなど)などバリエーションがあり、お母さん達の様々なニーズにお応えできます。年齢などにもよりますが、だいたい20名くらいの児童をお預かりできます。三重県知事から「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」をいただいており、認可保育園に準ずる施設としてのお墨付きもいただいています。」(中村園長)
Q,「おるすばんハウスひまわり園が提供している価値は何だと思いますか?」(水落)
A,「お母さん達には【認可保育園や学童保育が対応しきれていない部分のケア】、園児たちには【切れ目のない子ども支援】というのが提供できている価値だと思います。
【認可保育園や学童保育が対応しきれていない部分のケア】としては、先にあげた【24時間365日保育】や【病児・病後児保育】というのをさせていただいていますが、他にもたとえば育児休暇が開けて、もう働けるというお母さんの場合、認可園では生後6カ月からしか預かってもらえないのですが、うちは生後2カ月からお預かりしていますので、出産後も仕事を続けたいお母さん達のニーズにお応えすることができます。また今回みたいに台風の警報が発令された場合、認可園では「帰りなさい!」になりますが、うちの場合はお母さんから「(保育園・幼稚園に)迎えに行って!」となります。これはオンリーワンと言えるかもしれないですね。年に1回か2回くらいのことではありますが、これもお母さん達のお役に立てていると思っています。それから【出産時、兄姉の一時預かり】もけっこうニーズがあります。初めての出産の場合は問題ないですが、二児目、三児目になってくると、出産前・出産直後のしばらくの間、お兄ちゃん、お姉ちゃんたちの家庭内での居場所がなかったりします。だからひまわり園では産前産後の1ヶ月くらいの期間、お兄ちゃんお姉ちゃん達の一時預かりもさせていただいています。特に里帰り出産の場合、認可保育園だと市内の児童しか預かれないのですが、認可外保育園であるひまわり園では他市・他府県の児童も預かれるため、こういったニーズにお応えできます。他にも【病児・病後児保育】の場合、インフルエンザやおたふく風邪の様な法定感染病以外であればお預かりできるため、働くお母さん達のお困りごとを解決することができます。
【切れ目のない子ども支援】というのは児童達を保育園や幼稚園へ「良いカタチ」で送りだしてあげたいというものです。たとえば幼稚園なども「おむつが取れてから来てください」というところが多いので、ちゃんと自分で「おしっこ」と言えるようにトイレトレーニングに取り組んでいます。他にも親御さんたちから「ちゃんとご飯が食べられていないから食べれる様にしてほしい」、など個々の児童やご家庭が持つさまざまなお困りごとのご相談にも対応しています。これは小規模家庭的保育だからこそできるきめ細やかな対応です。また逆にいろいろなお困りごとに対応しているからこそ、ご家庭にも言いにくいことも言わないといけないことが多く、そこは正直にお伝えしています。ひまわり園で頑張ってご飯を食べるようにトレーニングしても、おうちでいつも通りの接し方だとなかなか成長しないですので、その辺はご家庭といっしょにああでもないこうでもないと悪戦苦闘しながらいっしょにお子さんを育てている感じです。そういった正直な姿勢が逆に信頼につながるのか、これまでに退会された児童というのは一人もいません。
Q,「集客はどのようにおこなっていらっしゃいますか?」(水落)
A,「宣伝広告費というのは、実はほとんど使っていません。私どもは不特定多数の人を集客するのではなく、本当に困っているお母さんだけに知ってほしいと考えています。困っているお母さんと言うのは行政の窓口にご相談に行かれるため、今は行政の窓口からのご紹介とあとはお母さん同士の口コミにより集客しています。」(中村園長)
Q,「今、何か新たに取り組まれていることはございますか?」(水落)
A,「実は言うと、去年の年末から年始あたりにかけて、インフルエンザが流行したのもあって病児・病後児保育のニーズが高まり、お問い合わせが殺到したことがありました。そのとき対応しきれないほどのお問い合わせがあり、一部お断りしたご家庭もあったのですが、もともと困って行政の窓口に相談しておるすばんハウスひまわり園を紹介され、うちを頼ってきてくれたお母さんをうちでもお断りしてしまったら、それは本当に【正真正銘の困った方】にしてしまうということになります。これはあまりに忍びない…。ただ課題というのは「満たされないニーズ」であり、そこには新たな事業チャンスも存在するはずです。そこで考えたのが名張市のファミリーサポート・緊急サポートの仕組みとの連携ですね。ファミリーサポート・緊急サポートというのは、子どもを預けたい人と預かることができる人がセンターの会員として事前登録をし、緊急時や宿泊、病児の預かりなどを仲介するというシステムです。たとえばひまわり園でも対応しきれないくらいの依頼が殺到したときに、ファミリーサポート・緊急サポートの預かり会員さんと連携して児童を預かっていただいたり、預かり会員さんに保育場所としてひまわり園を使っていただいたりすることを考えています。ひまわり園を保育場所として使っていただけば、預かり会員さんが保育の仕方について困った時にもすぐにご相談に乗らせていただくことができますし、親御さんもこれまで一度もお会いしたことのない方にお子さんを預けるのは心配だというお話もお聴きしますので、そういったご心配も解消することができると思っています。
去年、三重県の【地域思いビジネス発表会】で入賞した折に、名張市長にも報告にあがらせていただいていて、そのときにこの事業についてもお話をさせていただきました。現在はこの事業を実現するための支援者・協力者を探しながらネットワークづくりに取り組んでいるところです。」(中村園長)
Q,「では最後におるすばんハウスひまわり園に取り組んだ背景と言いますか、この事業に対する思いを教えてください。」(水落)
A,「そうですね... 実は、僕はもともと大手ファミリーレストランで店長の仕事をしていたんです。お昼時のランチタイム、パートの女性達が二人も休んでしまうと、ファミレスというのは壊滅的な状態になってしまう。だからもともとの僕と言うのはお母さんたちに『絶対に子どもに風邪をひかせるな!』って言っていた側だったんです。いっぽうで妻はもともと保育士をやっていました。つまりファミレスに電話をかけて『お母さん、○○ちゃんがお熱を出しちゃったので迎えに来てください!』って言う側でした。パートのお母さん達が子どもの風邪が原因で休んだりした日には、夜、夫婦でケンカになることもありました。でも、『こんなに困っているお母さん達がいるんだったら、このお困りごとを解決するような保育事業があれば、世の中のニーズもあるのではないか?』と考えるようになって、二人で相談しながら何年間もかけて事業の準備を進め、二人の地元でもある名張市で民家を借りて3年前におるすばんハウスひまわり園をオープンさせました。今は困っているお母さん達がいなくなるようにと保育主任を務めてくれている妻といっしょに奮闘しております。体が資本の事業ですので、日々保育の責任者として頑張ってくれている妻には感謝ですね!」(中村園長)
以上、インタビューでした!
お話をお聴きしていて思ったのですが、名張市と同様に近隣都市のベッドタウンとなっている地域には同様の課題を抱えているお母さん達が多いのではないかと思います。その地域に中村園長と同様にアツい思いをもった経営者さんがいらっしゃれば、おるすばんハウスひまわり園さんのノウハウを提供することで同様の課題解決が可能ではないか?と思いました。つまりノウハウ移管による他地域への事業展開も可能な素晴らしい事業モデルだと思いました。
また、これまでの生き方を180度転換して、困っているお母さんや子どもたちを助ける側へと変わられた中村園長のアツい志に感激しました!(T_T)
まさに社会変革者(チェンジ・メーカー)ですね!(>_<)
この中村園長のアツい思いが伝わり、【地域思いビジネス】に取り組もうという方がもっともっと三重県で増えていただけたら、幸いです!o(^▽^)o
先週の木曜日、大雨が降る中、僕は原付で名張までいってきました。
片道2時間!(>_<)
何をしに行ったのかというと、去年の「地域思いビジネス発表会」での入賞企業、おるすばんハウスひまわり園の中村園長さんへのインタビューに行ってきました!
事前にホームページ(http://www.iganavi.com/detail/index_927.html)を見ただけでなんとなくオモシロそうな事業者さんだと思っていましたが、実際に行ってお話をお聴きしてきたらやっぱりオモシロい事業者さんでした!
雨の降る中、原付で行った甲斐がありました!(^-^)b
僕の感じた印象といたしましては、「民家を使って開園している認可外保育施設」という形態を見事に活かしてお母さんや児童の抱える課題を解決している、「まさに地域思いビジネス!!」と言えるような事例、という感じです。
詳細は以下のインタビュー内容をご覧ください。(^-^)/
Q,「おるすばんハウスひまわり園について、どんな事業をされているのかご説明ください。」
A,「そうですね、まずこの施設の説明からさせていただきますが、見ていただいてわかるとおり、ここは民家なんですよね。実際、僕たちは2階に住んでいます。だから【24時間365日保育】が可能です。後は【病児・病後児保育】ですね。契約形態は、月極め・週極め・一時保育・2重保育(保育園、幼稚園が終わった後、お母さんのお仕事が終わるまでの預かりなど)などバリエーションがあり、お母さん達の様々なニーズにお応えできます。年齢などにもよりますが、だいたい20名くらいの児童をお預かりできます。三重県知事から「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」をいただいており、認可保育園に準ずる施設としてのお墨付きもいただいています。」(中村園長)
Q,「おるすばんハウスひまわり園が提供している価値は何だと思いますか?」(水落)
A,「お母さん達には【認可保育園や学童保育が対応しきれていない部分のケア】、園児たちには【切れ目のない子ども支援】というのが提供できている価値だと思います。
【認可保育園や学童保育が対応しきれていない部分のケア】としては、先にあげた【24時間365日保育】や【病児・病後児保育】というのをさせていただいていますが、他にもたとえば育児休暇が開けて、もう働けるというお母さんの場合、認可園では生後6カ月からしか預かってもらえないのですが、うちは生後2カ月からお預かりしていますので、出産後も仕事を続けたいお母さん達のニーズにお応えすることができます。また今回みたいに台風の警報が発令された場合、認可園では「帰りなさい!」になりますが、うちの場合はお母さんから「(保育園・幼稚園に)迎えに行って!」となります。これはオンリーワンと言えるかもしれないですね。年に1回か2回くらいのことではありますが、これもお母さん達のお役に立てていると思っています。それから【出産時、兄姉の一時預かり】もけっこうニーズがあります。初めての出産の場合は問題ないですが、二児目、三児目になってくると、出産前・出産直後のしばらくの間、お兄ちゃん、お姉ちゃんたちの家庭内での居場所がなかったりします。だからひまわり園では産前産後の1ヶ月くらいの期間、お兄ちゃんお姉ちゃん達の一時預かりもさせていただいています。特に里帰り出産の場合、認可保育園だと市内の児童しか預かれないのですが、認可外保育園であるひまわり園では他市・他府県の児童も預かれるため、こういったニーズにお応えできます。他にも【病児・病後児保育】の場合、インフルエンザやおたふく風邪の様な法定感染病以外であればお預かりできるため、働くお母さん達のお困りごとを解決することができます。
【切れ目のない子ども支援】というのは児童達を保育園や幼稚園へ「良いカタチ」で送りだしてあげたいというものです。たとえば幼稚園なども「おむつが取れてから来てください」というところが多いので、ちゃんと自分で「おしっこ」と言えるようにトイレトレーニングに取り組んでいます。他にも親御さんたちから「ちゃんとご飯が食べられていないから食べれる様にしてほしい」、など個々の児童やご家庭が持つさまざまなお困りごとのご相談にも対応しています。これは小規模家庭的保育だからこそできるきめ細やかな対応です。また逆にいろいろなお困りごとに対応しているからこそ、ご家庭にも言いにくいことも言わないといけないことが多く、そこは正直にお伝えしています。ひまわり園で頑張ってご飯を食べるようにトレーニングしても、おうちでいつも通りの接し方だとなかなか成長しないですので、その辺はご家庭といっしょにああでもないこうでもないと悪戦苦闘しながらいっしょにお子さんを育てている感じです。そういった正直な姿勢が逆に信頼につながるのか、これまでに退会された児童というのは一人もいません。
Q,「集客はどのようにおこなっていらっしゃいますか?」(水落)
A,「宣伝広告費というのは、実はほとんど使っていません。私どもは不特定多数の人を集客するのではなく、本当に困っているお母さんだけに知ってほしいと考えています。困っているお母さんと言うのは行政の窓口にご相談に行かれるため、今は行政の窓口からのご紹介とあとはお母さん同士の口コミにより集客しています。」(中村園長)
Q,「今、何か新たに取り組まれていることはございますか?」(水落)
A,「実は言うと、去年の年末から年始あたりにかけて、インフルエンザが流行したのもあって病児・病後児保育のニーズが高まり、お問い合わせが殺到したことがありました。そのとき対応しきれないほどのお問い合わせがあり、一部お断りしたご家庭もあったのですが、もともと困って行政の窓口に相談しておるすばんハウスひまわり園を紹介され、うちを頼ってきてくれたお母さんをうちでもお断りしてしまったら、それは本当に【正真正銘の困った方】にしてしまうということになります。これはあまりに忍びない…。ただ課題というのは「満たされないニーズ」であり、そこには新たな事業チャンスも存在するはずです。そこで考えたのが名張市のファミリーサポート・緊急サポートの仕組みとの連携ですね。ファミリーサポート・緊急サポートというのは、子どもを預けたい人と預かることができる人がセンターの会員として事前登録をし、緊急時や宿泊、病児の預かりなどを仲介するというシステムです。たとえばひまわり園でも対応しきれないくらいの依頼が殺到したときに、ファミリーサポート・緊急サポートの預かり会員さんと連携して児童を預かっていただいたり、預かり会員さんに保育場所としてひまわり園を使っていただいたりすることを考えています。ひまわり園を保育場所として使っていただけば、預かり会員さんが保育の仕方について困った時にもすぐにご相談に乗らせていただくことができますし、親御さんもこれまで一度もお会いしたことのない方にお子さんを預けるのは心配だというお話もお聴きしますので、そういったご心配も解消することができると思っています。
去年、三重県の【地域思いビジネス発表会】で入賞した折に、名張市長にも報告にあがらせていただいていて、そのときにこの事業についてもお話をさせていただきました。現在はこの事業を実現するための支援者・協力者を探しながらネットワークづくりに取り組んでいるところです。」(中村園長)
Q,「では最後におるすばんハウスひまわり園に取り組んだ背景と言いますか、この事業に対する思いを教えてください。」(水落)
A,「そうですね... 実は、僕はもともと大手ファミリーレストランで店長の仕事をしていたんです。お昼時のランチタイム、パートの女性達が二人も休んでしまうと、ファミレスというのは壊滅的な状態になってしまう。だからもともとの僕と言うのはお母さんたちに『絶対に子どもに風邪をひかせるな!』って言っていた側だったんです。いっぽうで妻はもともと保育士をやっていました。つまりファミレスに電話をかけて『お母さん、○○ちゃんがお熱を出しちゃったので迎えに来てください!』って言う側でした。パートのお母さん達が子どもの風邪が原因で休んだりした日には、夜、夫婦でケンカになることもありました。でも、『こんなに困っているお母さん達がいるんだったら、このお困りごとを解決するような保育事業があれば、世の中のニーズもあるのではないか?』と考えるようになって、二人で相談しながら何年間もかけて事業の準備を進め、二人の地元でもある名張市で民家を借りて3年前におるすばんハウスひまわり園をオープンさせました。今は困っているお母さん達がいなくなるようにと保育主任を務めてくれている妻といっしょに奮闘しております。体が資本の事業ですので、日々保育の責任者として頑張ってくれている妻には感謝ですね!」(中村園長)
以上、インタビューでした!
お話をお聴きしていて思ったのですが、名張市と同様に近隣都市のベッドタウンとなっている地域には同様の課題を抱えているお母さん達が多いのではないかと思います。その地域に中村園長と同様にアツい思いをもった経営者さんがいらっしゃれば、おるすばんハウスひまわり園さんのノウハウを提供することで同様の課題解決が可能ではないか?と思いました。つまりノウハウ移管による他地域への事業展開も可能な素晴らしい事業モデルだと思いました。
また、これまでの生き方を180度転換して、困っているお母さんや子どもたちを助ける側へと変わられた中村園長のアツい志に感激しました!(T_T)
まさに社会変革者(チェンジ・メーカー)ですね!(>_<)
この中村園長のアツい思いが伝わり、【地域思いビジネス】に取り組もうという方がもっともっと三重県で増えていただけたら、幸いです!o(^▽^)o