おおおく 映画版

昨日『大奥～永遠～』と『ホビット　思いがけない冒険』の2本を観てきました！
大奥124分、ホビット170分
日中ほぼ費やしました(笑)
大変充実した一日でございましたよ♪

で、今日は『大奥』について書きたいと思います。

以下、ネタバレあり↓

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ブログにも何度か書いていますが、ドラマ版は受け付けなかった私。
映画のレビューを観ると、ドラマの方がよかったという意見がけっこうあり、
それなら尚の事期待できないな、と思いつつ観ました。

ところがところが
「なかなかよかった・・・」かも？？？
私にとってはドラマ版よりも入り込めました。
どうしてだろう・・・期待してなかったからかな？
それとも女優さんの違い？
ブラック堺さんが好みというのもあるだろう(笑)

しかしながら映画は、思ったほど堺さんの出番は多くありません。
主役は綱吉さんです。
堺さん扮する右衛門佐の権謀術数を期待すると、肩透かしをくらいます。
野心に燃えてのし上がっていくヒールな堺さんの描写は少ないです。
総取締になった後は、活躍（暗躍も）の場面はさして無いし。
なのでちょっと残念。
で、右衛門佐の最終目標ってなんだったの？

代わりに、映画版がせつせつと描いていたのは、
綱吉さんの悲哀。
ドラマの家光さんより女の業とか孤独とかがにじみ出ていたように思います。
菅野さんの後半のくたびれ加減というか、薄汚れた感じがとてもいいです。
寂しさとひっ迫感を快楽で紛らわせ、茶番とわかっていながらも子作りと称して褥を共にし、
絶望感でもがき苦しみながら、ただ愛に飢えていた綱吉さん。
まぁ実際にあった話ではないので、綱吉さんに感情移入するというのも
難しいですが、
なかなか大人の話だなあ、と妙に感心しました。

テーマは「子作り」という単純明快なもので、
特に後半はそればっかりです(^^ゞ
舞台も大奥の狭い世界の中だけです。
政事や文化などの描写はほとんどありません。

テーマが「子作り」というか「継承」なので、
恋愛沙汰はあと回しというか、あっさりしてました。
右衛門佐が綱吉さんに恋愛感情を持つ描写に、もっと時間を割いて欲しかったかなー
二人ともたぶん初対面時から意識し合ってたんだよね。
あ、右衛門佐の最終目標ってこれだったのか？！
野心よりなにより、実は綱吉さんのことを気にいってただけとか？
まぁ、それでも右衛門佐のストイックなとこは好きだな(笑)

テレビを観てなくても支障のない作りになっていますが、
テレビの玉栄がトシとるとこうなるの？！というおもしろさは
捨てがたいですね(笑)


なんとなく余韻の残る映画版「大奥」でした。
こっちの方をドラマでじっくり見てみたい気もします。
でも、いい加減大奥の世界から堺さんを出してあげたい気もする(^^ゞ
堺さん、次はシブーい本格時代劇でお会いしたいでーす＾＾