藪遊び

藪歩きの後、体の表面に付いた見えない
砂鉄のようなもの
小瓶に集めて、眺めてみます。

やるなぁ!!

2015-07-14 20:43:53 | 人々
宮大工の棟梁が 亡くなりました。
97歳 大往生です。

最期の最期まで 物を作り出そうとしていました。

私の顔を見ると
「○○センチ角の 長さ○○センチの
角棒○本と 赤い布と・・・」と
しきりに注文されていました。

もう 手先が震えて 刃物を持てる
状態ではなかったのですが・・・

作りたかったのは 折り畳み式(?)の”針山”
なんでそんな物を 最期の作品として
作りたかったのか・・は謎です。

残された 小刀や鋸の柄に
私の名前が書き込んでありました。
私へ譲る・・という意志表示です。

仕事を終えて 仕事仲間とお通夜へ出向きました。

ザアーと降る雨の中 車を走らせて斎場へ着き
車から降りて 入口へ向かっていると

一瞬 青空を背景にして 斎場の真上に
大きな虹が 出現しました!!

私達 棟梁と最期まで共に過ごした
施設の職員が 入口まで歩いて行く
数分の間だけ・・ほんの一瞬・・・
見事な 虹が・・・

「やるなぁ! ○○さん・・・」
皆が同時に そう呟いたのです。

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