チェルノブイリ子ども基金・事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

ニュースレター『チェルノブイリの子どもたち』2023年10月号発行

2023-10-30 16:16:32 | Weblog
ニュースレター『チェルノブイリの子どもたち No.126』2023年10月号を発行しました。


全頁こちらからご覧いただけます。

今号には、現在販売中の「2024チェルノブイリ救援カレンダー」に登場する子どもたち、親子の夏の保養の様子、
ウクライナの学校の新学期の様子、ウクライナの病院への支援の様子などを報告しています。

p.2-4 夏の保養に参加したウクライナの子どもの感想より
保養にやって来て気持ちを落ち着かせることができました。
家に帰りたくなくなるほどでした。ここで過ごしたことを私は一生忘れることはないと思います。
このような機会をくださった日本のチェルノブイリ子ども基金と支援者の皆さんに心から感謝の言葉を贈りたいと思います。
去年、私たちの国では戦争が始まりました。
私たちの町はベラルーシ側からとても酷く砲撃されました。
破壊された建物があります。
ウクライナではとても多数の兵士や一般市民が死亡しました。
最初の日から私のパパは戦争に行きました。
今は、国の東でウクライナを守っています。
・・・この憎むべき戦争が終わり、私たちが誰も恐れないですむことをとても望んでいます!
今、僕はこの手紙を書きながら、地下室の板の上ではなく柔らかいソファーに座っていて、
爆発の煙ではなく新鮮な空気を吸って、
ミサイルの飛ぶ音ではなく仲間たちと引率者たちの明るい声を聞いています。
僕はここで平穏と休息、友だちを見つけ、ぐっすり眠ることもできました。
家に帰りたくないと思うのは初めてです。
ここは本当によいところです。
ありがとうございます!

p.9 夏の保養に参加したベラルーシの親子
ターニャ(39歳) 
疲労、めまい、心拍数の上昇、精神的ストレスなど、
甲状腺の手術後からこのような症状に日々悩まされています。
長女(13歳)は甲状腺に問題があります。
でもこれが私の人生なのだと思い、自信をもって生活を送っています。
・・・普段私たちが暮らしている地区(ゴメリ州チェチェルスク)では、
子どもたちが放射能の影響を受けないよう、食べ物などいろいろなことに気を付けて暮らしています。
日本のみなさんも、どうぞ子どもたちの健康を一番に考えて生活してください。

p.14-15 カレンダーに登場する子どもたちのその後の生活
カレンダーの写真の子どもたちは、保養施設にいる間は安全で友だちや先生たちに囲まれて笑顔で過ごしています。
しかしウクライナではまだ戦争が続いていて、日々不安は消えません。
保養に参加した子どもたちが通っているナロジチの学校と、オヴルチの子どもアカデミーの新学期の様子が伝えられてきました 
(新学期は9月に始まります)。
「・・・今年の新学期、子どもたちは学校にやってきました。
それはよいことなのですが、やはり今も続く昼間の空襲は学校生活にとって最も不便なことです。
学校では390人の生徒が学んでいますが、全員を一度に避難させることは困難です。
まず初めに年少クラスの子どもたちを地下へ避難させ、その後で年長クラスの子どもたちを避難させます。
全員が地下に避難するにはかなり時間がかかります。・・・」


     
毎回、子ども基金のニュースレター発行には、
校正、発送作業に多くのボランティアのみなさんのご協力をいただいています。

10月26日~27日、東京ボランティア市民活動センターで行われた発送作業には、
11人のボランティアの方にご参加をいただきました。
ご協力いただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました。
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