チェルノブイリ子ども基金・事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

ウクライナから避難した先で事故に…

2023-12-07 15:52:34 | Weblog
子ども基金は、スウェーデンのNGO「star of hope」と協力して、
ウクライナの甲状腺の患者を支援しています。

star of hopeを通して、2022年4月に続き、
今年9月も、子どもの頃に甲状腺の手術を受けた人たちへ支援金を送りました。

それぞれの支援の様子は以下でご覧いただけます。
2022年4月の支援の様子: 子ども基金ニュースレターNo.122( 2022年6月発行)p.2~3
2023年9月の支援の様子: 子ども基金ニュースレターNo.126( 2023年10月発行)p.10~12

その後、10月に入ってから、
star of hope ウクライナ支援担当、ジャマルさんから次のような連絡がありました。

「私たちが支援しているウクライナの甲状腺の患者の中で、
ポーランドへ避難しているワジム(1982年生まれ)が仕事中の事故で負傷しました。
木材を切るための機械で、左腕の先を切ってしまったのです。
3日前のことです。彼はいま、ひとりでワルシャワの病院にいます。
精神的にもとてもショックを受けています。
私はなるべく早く彼のもとを訪れたいと思っています。
もしできたら、彼の支援に協力してもらえませんか。
10月9日 ジャマル」

子どもの頃に甲状腺がんの手術を受けたワジムさんは、
staf of hopeを通して、保養プロジェクトの参加など、さまざまな支援を受けてきました。

子ども基金はワジムさんへの支援を決めました。
そして11月19日、ジャマルさんはワジムさんを訪れ、
子ども基金からの支援金を手渡しました。
写真と領収書、ビデオレターの報告が届きました。

ビデオレターでワジムさんは、「チェルノブイリ子ども基金のご支援にとても感謝しています。
私はこのようことになっているので(包帯をした左手を上げて)、
とても重要なご支援です。ありがとうございます」と少し笑顔を見せていますが、
大きなショックを受けていると思います。
そのような中でのジャマルさんの訪問はどれほど心強かったことかと思います。


「私はチェルノブイリ事故の被害者で、ロシアとの戦争による被害者です。
今日、ポーランドの私のもとを訪れたstar of hopeのジャマルさんより、
チェルノブイリ子ども基金からの支援金を受け取りました。
2023年11月19日 ワジム・B」

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