
■放送日時
昭和61年(西暦1986年)2月8日(土)午後6時
■オープニング・クレジット
プロデューサー
加藤守啓 (テレビ朝日)
鈴木武幸 (東映)
富田泰弘 (東映エージエンシー)
原作
八手三郎
連載
テレビマガジン
てれびくん
テレビランド
脚本
曽田博久
音楽
矢野立美
主題歌
電撃戦隊 チェンジマン
NEVER STOPチェンジマン
作詞 さがらよしあき
作曲 大野克夫
編曲 矢野立美
唄 KAGE
(コロムビアレコード CK-738)
チェンジドラゴン/剣飛竜 浜田治希
チェンジグリフォン/疾風翔 河合宏
チェンジペガサス/大空勇馬 和泉史郎
チェンジマーメイド/渚さやか 西本ひろ子
チェンジフェニックス/翼麻衣 大石麻衣
伊吹長官 藤巻潤
鈴木玄秀
庄司浩和
野本奈穂子
菊池香理
大原和彦
村上久代
渡辺実
ナナ 柴田時江
(声の出演)
星王バズー 加藤精三
ゾーリー 高坂真琴
航海士ゲーター 増岡弘
ギョダーイ 渡部猛
新堀和男
的場耕二
喜多川務
赤田昌人
蜂須賀祐一
日下秀昭
(ジャパン・アクション・クラブ)
アクション監督
山岡淳二
(ジャパン・アクション・クラブ)
ナレーター
田中信夫
スーパーギルーク 山本昌平
女王アハメス 黒田福美
星王バズー 桑原一人
王女シーマ 藤枝かな
監督
山田稔
■今週キャッチしたゴズマ情報
「今度はお前が、その命をゴズマに捧げる番だな」ギルークにそう告げられ、宇宙獣士にされようとするアハメス。「醜い宇宙獣士などに、されてたまるか」と初めは抵抗したが、ゴズマード船外に現れたバズーの加勢によって、とうとう宇宙獣士メーズにされてしまう。
■今週の宇宙獣士
メーズ
アハメスが宇宙獣士にされた姿。ギルークとバズーの合作。羽はないが飛行能力がある。上空から奇妙な信号を発し、電撃戦隊基地のコンピュータを狂わせた。早々に撃退する必要に迫られたチェンジマンは初手からパワーバズーカを放つ積極攻勢に出たが、メーズはその弾をあっさりと弾き返し、続けざまに目から光線を発して、5人を遥か彼方に吹っ飛ばした。その上、チェンジマンが負傷して救護を受けている間に電撃戦隊基地の所在を発見。その門前にまで至るなど、これまでの宇宙獣士達とは格の違いを見せつけた。終盤では、ズーネの時のようにアハメスがメーズから分離。グリフォンに「なんという能力、いや、執念だ」と言わしめた。分離後のメーズの外観にはなんら変化はないが、口は一切利かなくなった。2回目のパワーバズーカは跳ね返せず倒れる。ドラゴンのその後の分析通り、アハメスと分離して弱体化したようだ。
■今週公開可能な地球守備隊情報
●ナナはシーマに、「あれがシャトルベースよ」と指差して教えるなど、電撃戦隊基地内を案内している。ナナが基地に入るのは43話以来。つい前回まで敵の幹部だったシーマは、もちろん初めて。すっかり信用された様子。
●電撃戦隊では、その総力を挙げ、来たるべき戦いに備えてシャトルベースの改造・整備に当たっていた。
●シーマは大空に、「このシャトルベースに乗れば、わたし達、いつかきっと故郷の星へ帰れるわよね」と尋ねている。大空は「ああ、帰れるともさ」と答えた。シャトルベースの宇宙航行が可能なことは、7話、26話で実証済み。
●反射されたパワーバズーカを喰らって、チェンジマンの強化スーツは、5人ともかなり損傷した。5人揃って内部のメカが露出する程のダメージを受けたのは、これが初めて。
●基地を発見された電撃戦隊。しかし、先の戦いでチェンジマンは負傷して動けない。それを見たシーマは、「わたしが食い止めます。故郷の星へ帰る事しか考えていなかったけど、みんなこんなに戦っているんですもの。わたしだって、戦います」と言い、基地の入り口で応戦した。サークレットの中央から、「アマンガエネルギー」と称してビームを発する。
●仲間達を庇い、メーズの攻撃に耐えた伊吹長官は強烈な青い光を放って、異形の姿に変わった。部下達の疑問に答えて、遂にその身分を明かす。曰く、「わたしはヒース星人。ユイ・イブキ」と。大空は「宇宙人だったんですか……」と呆気にとられていた。さやかは「それで宇宙の事をよく知っていたのね」と納得していた。
●ヒース星を滅ぼされ、バズーへの復讐を誓ったユイ・イブキは、ゴズマに勝てる戦士を探し求めた。そして、それは地球のアースフォースを浴びた戦士しかないことが分かったという。
●その後の戦闘では、「わたしも戦うぞ」と、伊吹長官も戦線に加わった。但し、変身はせず、地球人の姿での格闘。シーマは長剣を揮い、ナナはベルトのバックルからビームを撃った。
●メーズを倒した後、破壊された基地の方を向いて立ちすくむ一同。剣は「たった一人地球へやって来て、電撃戦隊を作り上げた。その基地が破壊されてしまうなんて」と伊吹長官の心情を思いやった。長官は「わたし達にはまだシャトルベースがある! そして、君達がいる! 宇宙の仲間もいるじゃないか!」と力強く言って、皆を勇気づけた。
■今週確認した宇宙の知識
ヒース星はバズーに滅ぼされた。ユイ・イブキはそのたった一人の生き残り。
■今週のレッツ・チェンジ
剣の「レッツ・チェンジ!」に応じ、5人揃って「チェンジマン!」で一斉変身
■今週の技&特殊武器
●ドラゴンアタック (10回目)
●ダブルソードオーロラシューティング (3回目)
●ペガサスイナズマスパーク (5回目)
●グリフォンマグマギャラクシイ (4回目)
●電撃ビクトリービーム (3回目)
●パワーバズーカ (55回目、56回目。1発目は跳ね返された)
●チェンジシールド (12回目)
●チェンジロボミサイル (28回目)
●チェンジロボのスーパージャンプ (2回目)
●チェンジバルカン (24回目)
●電撃剣スーパーサンダーボルト (51回目)
※ほかに、5人固まって光り輝く伝説獣の紋章に変化し、メーズに体当たりする攻撃も見せた。
■今週の名場面
宇宙獣士メーズから、自らの意思でアハメスが分離。しかし、その時既に、彼女の心は壊れていた。
アハメス 「(空を仰いで両手を広げ) 星王バズー様! アハメスの戦いぶりをご覧下さい!」
メーズに向かって、指令官としての最後の命令を下すと、高笑いをしながら、フラフラと覚束ない足取りで歩き出す。そのまま単身、電撃戦隊基地へ侵入するアハメス。
アハメス 「アハハハハハ……アハハハハハ……」
そこかしこに光線を放ち、基地内をただやみくもに破壊してゆく。
アハメス 「星王バズー様! アハハハハ……アマゾ星を返して下さい! あたしのアマゾ星を!」
地上ではメーズとチェンジマンの戦いが続く中、とうとうアハメスは作戦室に到達。これまで53話を通じ、楽しい時も辛い時も様々な物語を見届けてきたあの見慣れた部屋が、アハメスによって無残に破壊されていく。爆発を始める室内で、アハメスは叫ぶ。
アハメス 「アハハハハハ……アハハハハハ……バズー様! アハメスはこんなにもあなた様に忠実です! アハハハ……おっしゃって下さい! アマゾ星を返すと! 女王にしてやると約束して下さい! バズー様、こんなにも忠実で、強く、美しい女の願いを! (その頬をいつしか涙が伝う。女王が初めて見せた涙) バズー様、あなたはなぜ聞き届けては下さらない……アマゾ星を返すと! バズー様!! アハハハハ……バズー様!!! バズー様!!!!」
誰もいなくなった基地で一人、炎に包まれ、女王アハメスが絶叫。電撃戦隊基地と心中した。アハメスの声が聞こえていたのかいなかったのか、星王バズーからの返答は一切なし。
卑怯と蔑まれながらもためらいなく卑劣な手段を用い、人を人とも思わないで利用することに終始し、その結果部下に背かれ、己もまた手駒のように扱われ、それでもひたすらに、なりふり構わず孤独な戦いを続けてきたのは、ひとえに故郷の星を取り戻し、女王に返り咲きたいが為だった。それに対する報いが、これである。
だがそれを、あえて憐れと思うまい。孤高の女王に、敬意を表して。
■今週の挿入歌
ファイト! チェンジロボ (26回目。シャトルベース着陸から)
■エンディング・クレジット
撮影 いのくままさお
照明 斉藤久
美術 山下宏
キャラクターデザイン 出渕裕
録音 上出栄二郎
効果 大泉音映
選曲 石川孝
編集 伊吹勝雄
制作担当 山本康郎
進行主任 奈良場稔
計測 黒須健雄
記録 斉藤りさ
助監督 小中肇
制作デスク 寺崎英世
装置 東映美術センター
操演 船越幹雄
美粧 サン・メイク
衣裳 鷹志衣裳
装飾 装美社
企画協力 企画者104
キャラクター制作 レインボー造形企画
合成 チャンネル16
現像 東映化学
車輛協力 MAZDA
オートバイ協力 スズキ自動車
ビデオ合成 東通Ecgシステム 山本博司 近藤弘志 前岡良徹
(株)特撮研究所
操演 鈴木昶 白熊栄次
美術 藤田泰男
撮影 高橋政千
照明 加藤純弘
特撮監督
矢島信男
制作
テレビ朝日
東映
東映エージエンシー
■特記事項
今週で放送開始より2年目に突入すると同時に、バトルフィーバーJの話数記録を更新し、同番組から連続する放送枠で歴代単独1位となった。なお、話数53は、平成7年(西暦1995年)に忍者戦隊カクレンジャーが記録している。