カナダグース 2014

カナダグース 2014

デイープスロートの威力が通用しない絶望的な日本

2014-04-21 22:14:13 | 日記

元最高裁調査官の瀬木比呂志氏が書いた「絶望の裁判所」(講談社現代新書)は近時まれに見る国家権力の巨悪を追及した告発本だ。それが無視される日本という国こそ「絶望の国 日本」である。2003年、当時の小泉首相に「米国のイラク攻撃を支持してはいけない」と進言して外務省を解雇された反骨の元外交官。以来インターネットを中心に評論活動をはじめ、反権力、平和外交、脱官僚支配、判官びいきの立場に立って、メディアが書かない真実を発信しています。主な著書に「さらば外務省!牛さん熊さんの本日の債券、朝の部では、前営業日の欧米市場動向などから本日の債券市場を中心とした金融市場の動きを予想します。会話形式MONTBLANC ボールペン モンブラン マイスターシュテュック ルグラン 161 ボールペンですので読みやすく、さっと読めてさっと市場動向がわかります。フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

17~18日、カザフスタンの旧首都であり、その経済の中心であるアルマトイにて「ユーラシア?ビジネス?フォーラム」が開催された。このフォーラムは中央アジアにある旧ソ連圏の諸国を中心とした「ユーラシア諸国」が持ち回りで開催されているもので、前回はトルコ?イスタンブールで開催された。私は事務局からの招請により、基調講演者の1人として出席した。私の公式英語ブログでも速報したのだが、まず気付いたのはこの会合への出席者を出していた国の分布だ。主催国であるカザフスタンの人々が多かったのは当然としても、次に目立ったのがロシア人ではなく米国人。そして中国人や韓国人の姿は見えず、隣国であるアフガニスタンからの出席者や、それ以外の中東諸国からの出席者が目立っていた。欧州では最も目立っていたのがルーマニアからの参加者であった。

我が国からは私ただ一人だけが出席した。この手の国際会議に我が国の政府関係者が出席することはまずない。経済関係となると外務省プロパーの大使館?総領事館員はカヴァーする能力に欠ける上、経済官庁からの出向者たちは語学能力の問題があるのでそもそもこうした現場レヴェルでの情報収集は行わないのだ。一方、カザフスタンはアルマトイからアスタナに首都を移したものの、証券取引所も含め、経済の中心はあくまでもアルマトイだ。そこに我が国の外務省は「出張駐在官事務所」、すなわち大使館の分館を置いていたのだが、閉館してしまっている。広大な国土を持つカザフスタンで頻繁に空路があるとはいえ、政治首都アスタナからアルマトイまでやってくるのは一苦労だ。そのため、かつて外交官であった私の目から見るとカザフスタンはこうした現場レヴェルでの経済状況のフォローという意味において、我が国からは公的ルートで全体像がつかみにくい体制になってしまっている。

会合において非常に印象的であったのが、「日本人が一人しか出席していない(しかも、実は顔つきが似ているため、事務局を別とすると私のことを皆、「カザフスタン人」だと思っている)」にもかかわらず、我が国に対する惜しみない賞賛の声が繰り返し聞かれたことであった。端的に言うと「第二次世界大戦における敗戦であれほどひどい状況になったのに、その後、巧みな産業発展を実現した日本の手腕は素晴らしい」というのである。私たち日本人は我が国の経済発展の礎は何といっても「大企業の努力」にあったと考えるのが一般的だ。時たま「昭和の想い出」といった形でマスメディアが報じる「熱血!技術開発ストーリー」の主人公はその後、大企業となった日本企業の創業者や主要メンバーたちの伝説ばかりだからだ。だが、カザフスタンやユーラシア諸国の人々が関心を持っているのは全くもってそこではない。「戦後日本の経済発展を支えたのは分厚い中小企業の存在であり、その高い成長力がそのまま日本全体の健全な成長につながったのだ」という事実にこそ、彼らは関心を今、寄せているのである。その実態を目の当りにして、私は正直、会議場の現場だというのに涙を禁じ得なかった。

我が国から直行便が未だ無いカザフスタンは「遠くて実は近い国」だ。一番楽な方法でそこに辿りつくためにはソウル経由を選ぶのが良いが、そこから5時間のフライトでついてしまう。旧ソ連諸国の例にもれず、独立当初は大変な苦難を抱えていたが、「原油?天然ガスを筆頭にほとんどの鉱物資源が大量に国土の地下に眠っていること」「肥沃な国土で食糧自給率が100パーセント近いこと」の2つをアドヴァンテージにしつつ、すぐさま頭角を現した。だが旧共産圏であったことが現在もなお、その経済体制に暗い影を残している。なぜならば網の目のように張り巡らされた官僚制は事実上、マフィア構造を形成しており、汚職がはびこってきたからだ。そうした中で経済改革を志す勢力の中からは「我が国はなぜあの日本のような健全な経済発展を遂げることが出来ないのか」という声が上げられMONTBLANC ボールペン モンブラン 【レアな廃盤商品】 ソリテール ドゥエ ローラーボール 14163てきたというわけなのである。


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