の救いを求めるような視線に笑みを返してそう尋ねる。
「アイドルの話だよ!」
「可愛いものの話です!」
「な、なるほど……」
なんとなくは状況が掴めた。要は、"可愛い"という点で意気投合した2人が、咲姫にその愛の限りを語っていたのだろう。
「これが、いわゆる布教……というものなのでしょうか……?」
咲姫が妙な文化を覚えてしまいそうだ。
まぁそれは置いておくとして、2人がここまで意気投合して熱くなるものには興味がある。
「2人は、何をそんなに語ってるの?」
「Pastel*Palettesっていう名前のアイドルだよ」
乙和がスマホを片手にこちらに近づく。見せられた画面を覗き込むと、そこには5人の女の子たちが楽器を持っている写真が映されていた。
「あれ……この子たち、さっき廊下ですれ違っ——」
「どこですか!?」
「いつ!?」D4DJ 福島ノア コスプレ衣装
私が呟いた言葉に、食い気味に2人が噛み付いてくる。
「えっと……つい数分前かな。ここに来る途中で楽屋から出てきてたから」
私がそう言うと、2人は肩を落としてうなだれる。
「なんで……なんで今日は衣舞紀と一緒の上がりじゃないのよ……!」
特段、乙和の落ち込みようが半端ない。ノアと違って、アイドルという存在そのものが好きだからだろうか。
「まぁ過ぎたことは仕方ありません。ですが、今からでも間に合います。一目見たというのならば、最低限は知っておきましょう」
「衣舞紀さん……」
「大丈夫だよ、咲姫。この後はまだ時間あるし、しばらくはこの楽屋を使ってて良いみたいだから」
こちらを心配するような咲姫の視線を感じたので、そう答えて安心させる。
「で、とりあえずメンバーの名前から教えてもらえる?」D4DJ 新島衣舞紀 コスプレ衣装
「オッケー、任せといて!」