セラミックフォーラム加藤です。
10月30日の日経・CSISシンポジウムに続いて、31日は日経定例の景気討論会に出席した。 出来る限りこの討論会には出席しているが、これも人気は高く、抽選に外れるケースが多いが、今回はOKだった。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS31H42_R31C14A0EA2000/
講師は下記の写真の4名で司会は日経東京本社の近藤編集局長。
<4名の講師>
左から木下智夫野村証券チーフエコノミスト、志賀俊之日産自動車副会長、武田洋子三菱総研チーフエコノミスト、岩田一政日本経済研究センター理事長
彼ら4名の意見、GDP成長率、為替、日経平均からも分かるように殆ど相違がない。
|
14年度の実質 経済成長率 |
15年度の実質 経済成長率 |
14年度の円相場(対US$) |
14年末の日経 平均株価 |
木下智夫 |
0.2% |
1.8% |
114円 |
17,000 |
志賀俊之 |
0% |
1% |
- |
17,000-18,000 |
武田洋子 |
0.1% |
1.2% |
110円 |
- |
岩田一政 |
0.2% |
1.2% |
110円 |
16,000 |
2014年度0.1-0.2%と予想以上に低かったのは台風などによる被害、4月の増税の悪影響とのこと。 2015年度は株高、円安による企業収益改善⇒設備投資⇒賃金上昇でかなりの改善が見込まれると予測。 円安による収支は大企業にはプラスだが、中小企業にはマイナス。 はたして、彼らの予測通りに行くか?不明。 その上、この4方とも来年度の消費税upには積極的。 そうした議論の途中に司会者が突然、《先ほど、日銀が大幅な追加金融緩和を発表しました。 株価上昇、円安加速が進みつつあります》と緊急アナウンスをした。 会場、パネラーも一様に驚きの声、表情が見られた。 アメリカが店じまいをしたと言うのに、逆張りの札束増刷してどうするのか?バカバカしい。
<黒田バカズカー砲>
頭を冷やすため、帰りの書店で水野和夫著“資本主義の終焉と歴史の危機”を購入、一挙に読んだ。 自分が何となく感じていた危機感をうまく歴史的な観点から説明してくれており、共感する事しきり。 この黒田バカズーカー砲とは真逆。
<水野和夫著“資本主義の終焉と歴史の危機”>
金融危機、アベノミクスに表される米国発のgreedy資本主義を何とか終焉させる方策をもっと勉強しなければと思った。 その為もあり、11月7日~28日の毎週金曜日開催の専修大学大学院公開講座“日本経済の展望;アベノミクス後のステージ”、11月8日開催の専修大学大学院政策科学シンポジウム“TPPと日本農業の行方”、11月5日~12月13日の毎週土曜日開催の関東学院大学公開講座“経済理論で読み解く経済ニュース”と参加予定。
最終的には水野和夫氏が教授をしている日本大学国際関係学部水野研究室の聴講生になりたいものだ。
以上