まったりいこうぜ!!

夏真っ盛り

アンナ

2011-04-11 | Book
幸福な家庭はどれも似たりよったりだが、
不幸な家庭はどこもその趣きが異なっている。

という一文から始まるトルストイの『アンナ・カレーニナ』を読破。
昼休みにしか読まなかったので、結構な時間が掛かりました。
一ヶ月以上はかかったなぁ・・・。

文豪トルストイの傑作の一つとして、現代でも非常に高い評価を受けているこの作品。
確かに面白い。
英語で言うところのinterestingです。
エンターテイメント的な面白さではないのですが、
心を惹きつけられるような魅力にあふれています。

題名の通り、アンナ・カレーニナの悲恋を描いてはいるのですが、
只の恋愛モノに終わらないのが、名作たる証左でしょうか。
ロシアの風俗や、恐らくトルストイ自身が抱いているであろう観念、哲学、道徳観が、
主要登場人物の一人リョーヴィンを通じて詳細に描かれており、
これぞ文学!と思わせる名著です。

人に勧めたい一冊ではありますが、残念ながら一冊に収まりきりません。
結構重量があるので、やや人を選ぶ嫌いがあるのが勿体無いですね。


最近人が多すぎて大学周辺でメシが食えません。
なんか年々人が増えている気が・・・。