*自分日記*

好きな事を好きな時に好きなだけ

出会い2

2015-02-18 12:08:06 | 日記
韓国人Tはとっても頭がいい。賢明というか。
なにに摂って代えても、彼の行動全てにスマートさがにじみ出る。

彼は韓国の国立大学に通っていた。そして面白くないと言ってやめた。多分自分の趣旨に合わなかったのだと思う。

彼は中国語も喋れる。そして今英語も学校で一番喋れる。
学校の最高レベル、レベル7の学生は彼たった一人だけ。
そして次はスパニッシュを学ぶのだそう。

一体いつまで勉強するつもり? 
死ぬまで。
これが彼の答え。
この質問こそが彼と私の人生の質の違いを明らかにし、そして気付かされた。
私は今まで勉強を勉強としてしかしてこなかった。
勉強はすべきもので、そして全て理解すべきもので、学校は行くべきもの。
その「べき」ものに対して何の疑問も持ってこなかった。
でも、その「べき」ものは何の為の「べき」モノなのか。それがなくただ強いられてするから苦痛だったのだと。
彼の勉強は彼の人生の為。
勉強は彼自身の夢や目標の為の糧であり学びであり経験である。
勉強の後の結果や何かを求めているだけではなく、その勉強の日々自体も彼の楽しい人生そのもので、大きな財産なんだね。
だから、いつも勉強を楽しんでいるんだね。

彼の夢は世界にゲストハウスをつくる事。
そして彼の希望は仕事引退後に彼の学校をつくる事。
彼のゴールは人生を楽しく過ごす事。
だから、死ぬまでゴールの結果はわからない。だけどそれが本当の「ゴール」だと思った。
人生にゴールはないってそーゆーこと?

私には夢がない。やりたい事もない。
私は自分に自信がない。
私は自分の性格が嫌い。周りを気にしすぎる。気にしすぎるばかりに自分が出せない。
特に初対面、新しい環境で人間関係を築き上げていくのが苦手だし正直大嫌い。
大抵周りから出遅れて喋れなくなり、自分じゃない自分を振るまって空回りして嫌われる。
自分でない嫌いなキャラクターを演じて嫌われる事がどんなに無意味で無駄な事か。
だけどいつも緊張して、どうしていいか何を喋ったらいいかがわからない。
どうしたら、何を言ったら嫌われずに済むの?
私はいつだって自分の事しか考えてなくて、人から嫌われたくないと思ってる。
そんな私に彼はこう言った

"you don't live your life"

この言葉は私にとってあまりにも大きな意味を持っていた。そしてこう続ける

"you always challenge to cheer for us" -君はいつも周りを明るくしようと頑張っているよね-
"it means you're kind." -それはあなたが優しいからだよ-

私は初めて私の中身を好きでいてくれる人に出会ったと思った。
ずっとずっとコンプレックスだった自分の本当の性格を、ずっとずっと隠そうとしてきたこの性格を、
初めて表面から褒めてもらえた気がした。
私は彼に言われて初めて、自分の大大大嫌いな性格を好きになれた。

今まで優しいとか、私の性格好きだよって言ってくれる人は沢山いたけど、
正直一度たりとも納得した事がなかった。
だって私は自分を作って人に合わせてその都度演じてたから。
そしていつか自分のボロが出た時に嫌われる事を死ぬほど恐れていた。
現に私の母親は「あなたみたいなわがままな人は見た事がない」という。同意。
だから私をいい人だと思っている人が怖かった。いつかばれるんじゃないかって。
だけど彼はこう言った
それでいんだよ。むしろ場面や人によってキャラクターを変えるべきだよ。上司、家族、友達…
もう十分だった。
短所と長所は紙一重とは、この事かと。
良いか悪いかではなくて。
否定するのではなく、肯定していくこと。
この思考こそが重要で、私にとってこれを言ってもらえた事がどんなに大きな事だったか。
自分の人生を生きようと思った。
自分の人生を生きる事が、やりたい事、夢を見つける道だと気付いた。


彼は自分に自信があり、彼は自分に満足している。
彼は自分が大好き。
こう言う人をナルシストと言う人がいるけど、私は彼が羨ましかった。
私にはないもの。そして私が欲しいもの。
実際、自分を好きだと言える人はどのくらいいるんだろうね。

お互い英語は学びの途。
なのにどうしてこんな風に伝わってくるんだろう。
こんな風に伝えたり受けたりする事が出来るんだね。