朝鮮槇と菊
やはらかにひらく声あり乳白の海はみづからやすらぎたたへて
秋草はなべて横顔今我もその静かなる微笑をつくらむ
なつかしく髪をほどいて海へ向く我そのままに的となりたり
ひそやかにゆふべ契りぬ落ち葉踏む軽き愛ならかつてここには
まばゆさに遠きまなざし探るならここなる愛をひとも知るらむ
霜月に檸檬絞りつさかな食むいのち長さよ父母ぞ愛しき
海を抱くひろがりのまま微笑みたまふ母てふひかりに地は潤へり
鶏頭と野菊
晩秋を活けました。
睫毛伏せ祈りやさしき御母の白き頬影はなびらと描く
海南刀切神社
美雪乃 鳥たちや潮騒、風さやぎ、や樹木草花から聴いた声を言葉にしてうたいます。
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