笑うべからず
だがよ、世にまじめな人間は
キなり、最も不まじめな人間なり。
「何じゃ、人をバカにしとる。」
苦笑いを浮かべずにはいられない
子供だましのものばかりである。
あっと口をかけて!
↓
やりやがったなぁ、笑いがこみ上げてくる。
「とっつあん、いくらぬすまれた。」
いいんだよ、俺がわるいんだ。
これから先、まじめな人が住むところじゃない。
そうじゃけんにするじゃない。
ここを通っていくぞ。
ストップ、ここに部外者が入ってどうする。
なに言っているんだ。
いつもなら無関心で気もとどかない。
今日に限って何ごとか。
本当におうちゃくな奴だ。
自分の気分しだいで変わってしまう。
おい、タカちゃんより、一緒に飯くわないか?
こいつ俺を無視して土足で上がってくる。
床のドウカだ、ハダしどうぜんだ。
こんなバッチーところ?
「何じゃ、人をバカにしとる。」
笑いながら、この人おい返してもいいか?
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