高ちゃん、石けんを投げてちゃうだい。
今はのぞいちゃだめ。
いいからそこにいなさい!
と悲鳴をあげながら、しかし顔が不思議と喜んで目が輝いている。
壁の向こうの女湯では、壁のへだてた先には
べんちゃんと笑う声、叫ぶ声。
子供の泣く声など、騒がしいこと。
田園の夜の蛙のごとくであった。
ああ、夢でも見ているようで、眠り最中。
婆さんと意気揚々と子供のあとから入ってきた。
セントの浴そうにどっとなだれ込んできた。
蜂の巣をつついたような騒ぎだった。
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