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アカエリゴシキセイガイインコ(キロロ&ニコロ)と
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ヒインコ(ヒイロ)の鳥ブログです

ローリーとの暮らし(3)

2008年09月04日 | ローリーとの暮らし


7.ローリーの特性と魅力
ここで、ローリーの特性と魅力についてあらためて記しておきたいと思います。

 ①色鮮やかな容姿
  鳥類の羽色はどれも美しいものですが、中でもローリーは目を見張るほどの鮮やかな色彩です。
  代表種のひとつであるゴシキセイガイインコは英名Rainbow Lorikeetと称するように、
  青・緑・黄・橙・赤の極彩色に羽を飾り、目を引き付けられます。
  他にも鮮やかな色彩を持つ種が多く、それぞれが自然の生み出した芸術作品といえます。
  白・黒・茶といったナチュラルカラーに見慣れた目には、とても新鮮に映ります。
  なお、これら非常にインパクトのある色彩は、基本的に雌雄の差がありません。

 ②陽気で活動的な性格
  個体による若干の差はあるものの、行動は極めてアクティヴで、ポジティヴな性格の鳥がほとんど。
  じっとしていることが少なく、ぶら下がって遊んだりおもちゃを放り投げたり引きずったり、
  寝転がったり…。
  こうした仕草を見ていると、およそ鳥らしくない行動をしているように感じてしまいます。
  感情表現も豊かで、上下に伸縮したり左右に身体を振ったり独特の奇妙なダンスを踊ったり…。
  様々な面白い行動が見られます。
  アピールの強さと明るい性格はこの鳥種ならではのものでしょうか?
  飼主が少々疲れたり気分が落ち込んだりしていても、それを吹き飛ばしてしまうほどのパワーです。

  ③懐きやすさ
  好奇心旺盛で物怖じしない方なので、人にも馴れやすいといえます。
  懐き方も独特で、いわゆる「ベタ馴れ」…まとわりつくほどよく馴れます。
  スキンシップを好み、ナデナデやカキカキはもちろん、ニギコロとかひっくり返しもできる場合も…。
  個体によっては手でコネクリ回されても、遊びの一環として喜ぶものもあります。

このようにローリーは多種にはない魅力を有しています。
そして、ローリーと接した人の多くがその魅力にはまり込んでしまうのです。



8.問題点と対処
ローリーとの暮らしを綴る中で、その問題点についてはどうしても述べておかなければと思います。
ローリーをお迎えするということは、これから述べる問題点とも直面し対応していくことになります。

  ①認知度が低く、普及していない
   残念ですが、一般的にはまだローリーの認知度は低いといわざるを得ません。
   そのため、ローリーに適した飼育用品やフードを取り扱うショップは極めて少ない状況です。
   こうした中で、ある程度の品揃えを持つ代表的なショップを記載しておきます。
      こんぱまる
      ドキドキペットくん
      BIRDMORE
      CAP
   いずれも通信販売の利用が可能なショップです。
   また、ローリーについての情報入手がなかなか難しい現在、
   知識や診療経験の豊富な獣医さんやショップスタッフもわずかしかおられません。
   そこで、飼主さん自身による情報収集や研究が必要かと思われます。
   長期的な視点で考えなければなりませんが、
   今後、ローリー飼育が徐々にでも広がり、活発な情報交流が行われることを念願しております。

  ②食事とフンの問題
   先に述べたように、ローリーの食性は独特で専用のフードが必要です。
   海外製品に依存せざるを得ない現状ですが、今後も安定供給が継続されることが望まれます。
   ところで、ローリー飼育の問題点として「軟便」と「フン飛ばし」による周囲の汚れがあります。
   種子食の鳥に比べて水分摂取の割合が多いローリーのフンは、どうしても液状になります。
   さらに、ケージから外に向けてフンを飛ばすことも多く、周りが汚れやすいです。
   鳥の場合、犬猫のようにトイレの躾やコントロールはほとんどできませんので、
   ローリーは汚し屋と割り切って、ケージの周囲や放鳥時の服装、家具、床の敷物など、
   カバーをかけたり、汚れても構わない物や、ふき取りや洗浄がしやすい物を使用しましょう。
   ちなみに、我が家で今与えているフードでは、フンが割りと固形に近くなります。
   果物(リンゴなど)を与えた直後を除けば、軟便の問題は感じていません。

  ③甲高い鳴声
   ローリーの鳴声はいろいろですが、基本的には甲高く耳障りなものが多いです。
   飼主としては慣れてしまえばさほど気にならなくなってきますが、周囲の人は別です。
   ガラス1枚ではもとより、壁越しでも響くことがあります。
   この鳴声についてもトイレと同様に躾やコントロールは難しいです。
   呼び鳴きに反応しないなど鳴癖をつけないようにしても、ある程度の発声は避けられません。
   ご近所との「騒音問題」になってしまう場合、徹底した防音対策をするか、
   引っ越すか、鳥を手放すか、究極の選択を迫られる事態もないとはいえません。
   実際の鳴声がどの程度のものか、事前にショップで確認しておいた方が良いと思います。

  ④カミツキ
   ローリーと暮らしている方々が一番問題視しているのが、このカミツキではないでしょうか。
   インコが噛むことは、人が手で物を握るのと同じようによくやる行動です。
   問題は嘴の鋭さと噛む強さ。
   本気で噛めば肉をエグることくらいは容易いことです。
   そこまでいかなくても、皮膚が破れ出血させられることはあります。
   強く噛んでしまうのは、嫌なことをされたとき、激しく攻撃するとき、興奮が高まったときなど。
   日頃の付き合いの中で、特に困るのが興奮によるものです。
   ローリーは遊びの最中などに興奮し、気がつけば“ガブリ”、そして流血ということがあります。
   興奮が収まると何事もなかったかのように振舞うので腹が立ちますが、これも習性。
   飼主が危険を察知して避けるしかありません。
   動作や鳴声、特に目つきの変化や羽毛の逆立ちなどがあれば、要注意!
   まぁ、何度か痛い目に遭っていけば、だんだん分かってくると思いますが…。
   事前の対策としては、幼い頃から噛み癖をつけないようにすること。
    噛むきっかけを与えない。
    噛まれても反応しない。
    噛まれることを必要以上に恐れない。
   このあたりを心がけますが、噛まれることを完全になくすのは無理だと思います。

  ⑤攻撃性
   陽気で活発なローリーですが、これが攻撃性につながることもがあるかもしれません。
   放鳥時、同じ空間に他のペットがいる場合、トラブルが発生しないように十分な注意をして下さい。
   たとえローリー同士であっても、相性が合わず激しい争いになることも考えられます。
   なお、次の時期には特に気性が荒くなる傾向があるようです。
   満1歳頃からの反抗期、その後の性成熟期、発情期などです。
   手に負えないくらいになることもありますが、時期が過ぎれば落ち着くようですので、
   冷静に対処したいですね。

  ⑥飼育にかかる費用
   最後に、ローリー1羽と暮らすにあたっての費用を概算で見積もってみました。
   大まかな目安ですが、ご参考までに。
    生体代   鳥種・条件・ショップの価格設定などの違いで一概に言えませんが、
            4万円~18万円(中心価格帯は8万円~10万円)です。
    飼育用品  1万円~2万円(おもちゃは別途)
    主食フード 年間1万円(果物やおやつは別途)
    健康診断  1回につき数千円
            ただし、病気や怪我で治療が必要になると、結構掛かるようです。



9.おわりに
これからローリーと暮らす方々のお役に立てればと、乏しい知識と経験から述べさせていただきました。
書き綴っていく中で、自分自身でも“生命あるもの”と付き合っていくこととはどういうことなのかを
考えるいい機会となりました。

我が家の2羽のローリーは、幸いにしてこれまでのところ健やかに育ち、よく懐いてくれております。
未熟な飼主を憐れみ、いたわってくれているのかもしれません。
これからも、彼らからいろいろと学ばせてもらうことになるでしょう。

将来、もっともっと幸せな飼主さんと鳥さんが増えていけばいいなぁ、と思います。
そして、全国の鳥飼いさんたちと情報の交流ができたら素敵ですね。
拙い長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。




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8 コメント

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Unknown (あー)
2008-09-05 21:31:27
全部読ませていただきました。
いや~。私のブログのURLを貼り付けていただいて、恐縮です。
私以上に詳しく書いているのでこれからお迎えを考えていらっしゃる方にはいい参考になりますね。

ローリーはまだまだマイナーですよね。
その分情報も少ないのが、時々はがゆかったりします。
そして、ローリーの良さって触れて味わえる所が多いと感じるので、知らない方にはとても伝わりにくいですよね。
欠点だけ有名になっているのも困ったもんです。
案外たいした事でないんですけどね。

おわりに・・・。
えっ、私達と会いたいですって~って勘違いしてますので、覚悟を♪。
ふっふっふ。
返信する
え~と・・・ (nishi)
2008-09-06 21:51:23
こんばんは。
毎日読み逃げ。何回も繰り返し読み逃げ。・・・しちゃった。(笑
calimeroさん。スゴイですね・・・
文章にまとめる作業が苦手と申しますか出来ない私には
「ありがたい!」の一言ですわ。
うんうん。そーそー。と一人でうなずきながら読ませていただきました。
キイロイを迎える前に色々な方のHPなどにお邪魔したのはいいのですが
「ローリー私でも飼えるのか?」って難しく考え過ぎちゃいましたね。
お世話になってる動物病院の先生に「ローリー診れますか?」と聞き
「診れますよ。私も飼ってみたい種の一つです。」と言われ。踏み切りました。
飼ってしまえば他の鳥さんと変わらない?ような?

ん?あーさん。あーさん。
「会いたい。」んじゃなくて
>情報の交流ができたら素敵ですね。
ですよ。もーcalimeroさんシャイなんだからそんな事言ったら
それだけで「はーはー」言っちゃうじゃない。
・・・とか言って。私も勘違い組かも。ひひひ。


返信する
あーさんへ (calimero)
2008-09-07 00:20:29
あーさん、こんばんは。
「ふっふっふ。」って何ですか~?
「覚悟を」なんて言われただけで、固まってしまいました。
お迎え初日のヨウム状態…。
うっかり手を出すと、噛み付いちゃうかも…。

確かにローリーは超マイナーですよね。
私自身もつい2年前まではその存在すら知らなかったし…。
フツーの人では「わぁ、綺麗な鳥!」で終わってしまうようですし。
でも、あーさん達の楽しいブログで“日常”を公開されているので、
これから少しずつファンが増えてくると思います。
特に動画はいいですよね~。
彼らの動きや表情がよく伝わりますもんね。

今回のテーマは、以前あーさんの記事を拝見し感銘を受けたことが
一つのきっかけです。
“影”の部分は実はすごく大切なのですが、なかなか伝えにくいですからね。
これからも、「オンちゃん情報」を楽しみにしております。
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nishiさんへ (calimero)
2008-09-07 00:41:08
nishiさん、こんばんは。
「読み逃げ」結構ですよ~、お互い様ですから。
味気ない作文をお読みいただいて、大変恐縮しております。
突然ですが、ちょっとご提案を…。
お顔の広いnishiさんの監修で有志執筆による「ローリー本」など出版されては?
(WEBでもいいですが)
写真集や動画集もいいと思いますよ~。
将来、ローリーが飼いたい(飼ってる)ペット№1になったら、
nishiさんの名が歴史に残るかも…。
今でもこの世界では“有名人”ですが、ね。

nishiさんがイメージされるcalimero像ってどんなだか、
勝手に考えていると、笑ってしまいます。
ネットの世界って、面白い物ですね♪
返信する
はじめまして☆ (Roux)
2008-09-07 01:10:06
totokoさんの掲示板の記事から何気なく遊びに来ちゃいました。
ローリーについての情報がたくさん書かれていて、ローリー4ヶ月目の初心者のワタシにとっては非常に参考になり助かります。
それに、キロロちゃんとヒイロちゃんの動画もたくさんあって楽しくてつい長居しちゃいましたw
高速ターンと前まわりかわいかったデス。

またお勉強のために立ち寄らせていただきます。
突然お邪魔し、失礼致しました。
返信する
Rouxさんへ (calimero)
2008-09-07 21:42:39
Rouxさん、はじめまして。
お越しいただき、ありがとうございます。

Rouxさんのお宅は4羽も居られて、賑やかそうでいいですね~♪
しかも、みんなやさしい甘えん坊さんで幸せそうです。
いくつか拝見した動画の中で、Joliちゃんが水道の蛇口の水を頭にあてている姿が
とっても面白かったです。
コニュアにも興味を持っているのですが、どういう気質なのかまだよく分からなくて…。
参考にさせていただきますね。

我が家もそうですが、後から来た子ほど幅を利かせているように見えるのは
どうしてでしょうね?
ゴシキのRaviちゃんも、これから“大型台風”に発達しそうな予感がします。

こちらからもまた、お邪魔させていただきます。
返信する
こんにちは (ミー)
2011-06-29 16:57:12
全部読ませていただきました

役に立ったんです
あたしもまだ三ヶ月しか飼ってないですがまだまだいろいろわからなくて

インターネットで探してもなかなか情報が見つからないです

のってる写真から見ると
なんかユーチューブで見たことあるが気がします
(*^_^*)

では情報ありがとうございました
返信する
ミーさんへ (calimero)
2011-07-02 21:56:34
ミーさん、こんばんは。
ご覧いただき、ありがとうございます。
もう3年近くも前の記事ですが、久しぶりに読み返してみると、
随分偉そうなことを書いてましたね~。
しかも今に至っても考え方に進歩もないですし…。
当時も今も意識しようとしていることといえば、
鳥たちが健やかで快適に過ごせるようにってことでしょうか。
あとはただ、鳥たちの個性や気分に合わせているだけですね。

ミーさんもお迎えされたローリーさんとご一緒に、
これから素敵な生活を送られますようにお祈りいたします。

写真も動画もほとんどのものが同じ場所での撮影です。
我が家のメンバーが“おっとり”“まったり”な部分が目につくのは、
こういう安穏とした環境によるものかもしれませんね。
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