「美しきカサンドラ」

酔っぱらいのサラリーマンが、♪おちゃのこさいさい　さいさい♪と歌いながら
電車から降りてきました。
カエラちゃんファン？笑　お疲れのオジサマにBANZAI！


さて、気づいた人も気づいてない人もわっしょっしょい！
「コナンイラスト」「のだめイラスト」「ジェイン・オースティン」カテゴリーを追加しました♪
今日のレビューはそのオースティンの初期作品集。
「美しきカサンドラ」を含む、オースティンの習作である短編や未完の小説を集めた作品集です。

「美しきカサンドラ」　鷹書房弓プレス
ジェイン・オースティン初期作品集
都留信夫監訳

習作とは練習書きのようなものらしく、家族や友人などの親しい人に贈った作品が多いです。
ジェインは10代前半の頃から物書きをしていたそうです。

「ビカミング ジェイン・オースティン」（参照記事）でもその習作について触れられていましたが、中でも「美しきカサンドラ」が印象的だったので、読んでみたいと思っていました。

ママのボンネット帽をこっそり持ち出して街へ遊びに行き、お菓子屋さんでアイスを食べて、お金を払えと言われてお菓子屋さんをぶっとばして（そう翻訳に書いてあるんです！英語ではなんて書いてあるんだろう・・w）立ち去り、馬車を乗りまわしたあげく御者には代金を払わず自分がかぶっていたボンネット帽を彼の頭に乗せて逃走。最後は母親の元へ帰り、お母さんの胸の中で「今日は一日本当に楽しかったわ」とつぶやく。。

わーいvv　なんちゅう話！笑
でも面白そう・・と思って気になっていました＾＾
とても短い物語です。
これはジェインが仲良しの姉カサンドラに贈った物語です。

長編作品とは少し趣きが違って、不思議な感じのする作品が多いです。
妬んで殺人したりとか、長編作品たちでは考えられない展開！笑
このお話は誰々に贈ったものでこんな意味がある、とか、この作品は後のこの作品に影響している、とか色々とあるみたいですので、「ビカミング　ジェイン・オースティン」と照らし合わせながらもう一度読みたいです。
この初期作品たちは、ただの娯楽として読むにはちょっと難しいかも。
オースティン特有のユーモアは長編同様たっぷり入っていますが☆
親しい人宛の作品なので、実話のパロディのようになっているものもあり、オースティンの研究には欠かせないでしょうね。
あとがきで初期作品についての考察が２つ紹介されていて、面白かったです。
オースティン作品を考察した文章も、たくさん読んでみたいです！




＞画像　　美しきカサンドラ　イメージ
　　　　　gooツール。