MON CAHIER CAPRICIEUX

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英国旅行記 ―ハワース編―

2011-03-23 00:17:00 | 英文学と英国旅行
今日フランスの銀行口座を閉めてきました。
カードを切るとき、日本では切り込みを入れるか真っ二つに切るか、ぐらいじゃなかったでしたっけ。
4,5分割に乱切りしてて、ちょっと可愛かった。


ウィンダミアからハワースに行くまでに、
ブラッドフォード・インターチェンジという駅で乗り換えをします。
その駅からブラッドフォード・スクウェアという駅まで徒歩で移動。
ブラッドフォードとやらは、あまり好きな雰囲気ではなかったなぁ。
そこからキースリーという駅まで行って、バス・ステーションからバスでハワースへ行きます。
ハワースの中心までバスは行ってくれます。

滞在先は「Rosebud Cottage」というゲストハウス。
やっぱりいい人だったーー><
そして部屋が素敵!!
私の部屋は「Railway Room」という部屋で、キースリー・ワースバレー鉄道という鉄道関連グッズや写真でいっぱいの可愛いお部屋。
他の部屋もテーマがあるのかなぁ。
アメニティも充実していて、部屋でDVDも見られる!!


ハワースはブロンテ姉妹縁の地です。
シャーロット・ブロンテ、エミリー・ブロンテ、アン・ブロンテ の小説家3姉妹。
シャーロット・ブロンテ作「ジェイン・エア」のレビューが当カテゴリー内にありますので、よろしければご覧ください。
それを読んで、"ムーア"と呼ばれる地帯にすごく興味を持ったので、ハワースに行くことにしました。
日本では"沼沢地帯"と訳されることもあるようですが、ま、"荒野"です。

ハワースのメインストリートはヒールで歩くのはかなりキツイので注意です。
ていうか街中には何も無いので、ムーアに興味が無い方は泊まる必要はありません。

到着日には、ブロンテ・ミュージアムに行きました。
割とこじんまりとしていますが、内容はしっかりしています。
意外にも日本語パンフあり。
「ジェイン・エア」にしか愛着がありませんが、面白かったですよ。
姉妹の父親が毎晩ねじを巻いていたという時計も飾られていましたが、そこの説明で
「3人の父親はいつも「あまり遅くまで起きていてはだめだよ」と忠告してから時計を巻いて自分の部屋へ行っていました」
と書いてあって、和む。

ブロンテ姉妹も、最初は偽名で出版していたのです。
それぞれの頭文字は残し、Currer Bell Ellis Bell Acton Bell ってね。
小説のあとがきで知っていたから、そのサインや出版物の展示で感動できた。
J.オースティンの"BY A LADY"みたいですよね!

ゲストハウスへ戻り、夜はバースで買ったDVDを見ようかな!と思っていたのですが
せっかく明日ムーアを見に行くなら一番有名なエミリーの、「嵐が丘」を知っておくか!
ということで共用のDVD棚から探し出し観賞。
これ、小説ずっと前に読んだけど完全に忘れていて。映画は初めて観た。
なんか映画短いね。
拾われてきた子供時代のヒースクリフめっちゃ可愛い。
内容は怖いです。
簡単にいうとキャサリンとの恋を邪魔されたヒースクリフの恐ろしい復讐劇。
最初の、キャサリンの亡霊のシーンが有名なようだ。
でもとにかく、ムーアの雰囲気は分かった。


ハワースは1泊なのでチェックアウトしてから、荷物を預けてムーアへのフットパスへ!
フットパスってウォーキングコースのことです。
ハワースにはいくつかのフットパスコースがあって、専用の地図は40ペンスでiで買えます。
買ったほうがいいよ。
結構わかりにくい道を歩くので、地図が無いと戸惑います。
「ここ、歩いていいの!?」って感じで。
羊との間に柵が無くて早速戸惑いましたから。
「嵐が丘」の舞台である「トップ・ウィズンズ」までのコースは往復5時間ぐらい。
私は往復3時間半ほどの、「ブロンテの滝」までのコースにしました。
そこまででもムーアを堪能できます。


今日の天気は太陽が出ていた昨日と変わって曇り。
でも雨は降っていない!
曇りでしかも靄がかかっていて、雰囲気たっぷりです。

フットパスでもたくさん写真撮った><
何もない風景と言えども、日本の田舎とは違いますよね。
ここでも他の観光客が少なく、一人で浸れました。
普通に犬の散歩してる人も結構いた。
もちろん、フットパス用にスニーカーは用意していきました。

黒っぽくて背の低い植物が「ヒース(ヘザー)」といって、ムーアの代表らしい。
皆様も写真を見ながらフットパス気分を味わってみてください!


フットパスの入り口




「PENISTONE HILL COUNTRY PARK」と書いてある。
もうすでにミステリアスな雰囲気。


上の標識に「ブロンテの滝」までの距離が示されています。


途中の道がかなりぬかるんでいて厳しかった。
羊のフンも落ちています。
しかし、振り返ると自分の来た道は靄の中。周りは荒涼としたムーア。
これは来た甲斐がある、と思えます。

でもこんな道を当時の人はロングスカートで歩き回っていたのか。強い。


ブロンテの滝!


水しぶきが つらら になっている部分も。


「ブロンテの橋」からの眺め。
この橋とか滝の辺りは、ブロンテ姉妹がよく遊んでいた場所なのでこういう名前がついているそうです。




これがブロンテの橋。ブロンテ・ブリッジ。
小さ。


滝と橋から折り返し。
道に出るまでに、ものすごい岩の道を登ります。
いや、道じゃないやアレ。
でも眺めは最高ですよ。




この写真お気に入り。「嵐が丘」っぽい。








馬に乗ってパトロール??中のおばさん。
ちょうど通りかかった私にゲートを開けてくれと言われたので開けてあげた。


子羊カワイイ!!
「なんかいてる」と訝しげに見られた。


これは貯水池かな。この側を通ると、ハワースはもうすぐです。



素晴らしかった!!
人生でフットパスなんてすると思わなかったけど楽しかったです><
「地球の歩き方」に書いてあった通り3時間半だった。さすが。

荷物を受け取ってバスでキースリー駅へ。
キースリーからリーズ、そこからマンチェスターへ向かいます。
旅も後半。日にち経つの早いな!!

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夏休みに行きました (マダム ムーア)
2011-11-02 19:49:10
 はじめまして。私もこの夏に憧れのハワースに行ってきました。
 いい加減な地図をたよりにムーアを歩いたものですから、ブロンテの滝に行く途中で迷ってしまい、右も左も分かなくなって心細い思いをしました。
 おかげで『嵐が丘』の世界を体感できたかな~なんて思っています。 
 
返信する
RE: (minaco)
2011-11-03 14:53:33
>マダム ムーアさん

はじめまして!ご訪問ありがとうございます☆☆

ハワース行かれたのですね!そしてムーアも!!!!!
ブロンテミュージアムも行かれましたか?^^

お一人だったのでしょうか?
確かにあそこで迷うとかなり心細いでしょうね・・
何も目印が無いですもんね。笑
私も、「これであってるのかな~~」と何度も不安になりました^^;
でも、おっしゃる通り、『嵐が丘』の世界が広がっていて
とても感動しました。
行ってよかった、ですよね!!!
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再びこんにちは (マダム ムーア)
2011-11-03 19:22:20
 お返事ありがとうございます。自慢ではありませんが、私はハワースに1週間滞在しました(笑)。ブロンテ・ミュージアムにも2度行きましたよ。

 私は『ジェーン・エア』が好きなのですが、同じ宿に泊まっていた女性と『ジェーン・エア』トークで盛り上がりました。写真を撮る時なんかは、「ジェーン・エア」とシャッターを切ったくらいです(笑)。

 ハワースはとろけるほど素敵な村ですね。
返信する
RE: (minaco)
2011-11-03 21:24:47
>マダム ムーアさん

こんばんは!
ハワースに食いついてくれる(しかもコメントくださる)方に出会えるとは思っていませんでしたので、とても嬉しいです!!!

ハワースに1週間ですか!!!それは素晴らしい!笑
町はとても小さいですが、雰囲気の良い所ですよね^^
ムーアなんか・・私たちのような文学好きにはたまらないかも☆
私はイギリス旅行のメインはジェイン・オースティンだったので、ハワースは1泊しかしていないのですが、もうちょっといたかったなぁと思いました。
泊まったゲストハウスもとても良かったですし♪

私もブロンテだと「嵐が丘」より「ジェイン・エア」が好きです^^
意外にも、ロマンチックな小説ですよね☆
「ジェイン・エア」トーク羨ましいです!!楽しそうすぎます。笑
フットパス歩きながら小説トークしたいですーっ♪♪♪
そして「ジェイン・エア」でも「ミスター・ダーシー」でもいいからシャッター切ってはしゃぎたいです。笑
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