ウィンは10ヶ月?ぐらいのころ避妊手術をしました。
交配させる気もありませんでしたしホルモン系の病気にもかかりにくくなることなどを理由に行いました。
お腹全体を丸く刈られて少し痛々しい様子もありましたが健康!元気!そのものでした。
でも避妊手術のせいではないと思いますが刈られた毛がその後あんまり生えてきませんでした。
というか他のワンちゃんもこんなものかなぐらいな感じで日々過ごしてきました。
その頃からか身体を掻いたり前後の足を噛んだり・・
病院にも何度も何度も通ってダニなどが家にいたり草などにアレルギー反応をおこしているのではと言われ
掃除をしたりマットを替えたりしました。食べ物にもアレルギーがあるのかも知れないと
食事に気を使ったりと、またいろんなことを先生も親身に考えてくれ家族も実行してきました。
しかし原因は未だにはっきりわかっていません。生まれつきに持った体質なようです(アトピーのような)
その度にステロイドの入った小さな痒み止めの錠剤を飲んできました。
ずっと一日1粒のペースを・・8年ぐらいはやってきたでしょうか。
もちろん痒みの落ち着いているときは1日あけてみたり、でも3日も薬の効果は持ちません。
けれど飲めば痒みはピタリと止まり安定した生活が日々送れるのです。
2・3年まえ動物病院の担当の先生が変わりました。
やっぱり先生が変わると治療法も変わるようでもう一度やり直すというか、またとても親身になって
いろいろと考えてくれる先生でした。しかしここで初めて大きな取り返しのつかない病気がウィンの身体の中で
少しずつ進行していたことを聞かされたのです。
【副腎皮質機能低下症-ふくじんひしつきのうていかしょう】
腎皮質機能低下症とは、副腎皮質から分泌されるホルモンが欠乏するために起こる病気です。
副腎皮質から分泌するホルモンは、細胞での代謝を調整する働きがありますが、このホルモンが欠乏することで
無力症・食欲不振といった症状が見られます。副腎皮質機能低下症には、いくつかの原因があります。
(1) 副腎皮質機能亢進症の治療では、薬剤により副腎皮質の機能を低下させるが、機能の低下が進み過ぎることで
逆に副腎皮質機能低下症となる。(医原性)
(2) 副腎の腫瘍などによって副腎皮質が萎縮し、副腎皮質自身の機能が低下する。(原発性)
(3) 副腎皮質ホルモンは、下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモンに刺激されて分泌するが、下垂体に何らかの
障害が生じて副腎皮質刺激ホルモンが正常に分泌されないために副腎皮質機能低下症になることがある。(二次性)
(4) 他の病気の治療のために副腎皮質ホルモン(ステロイド)の投与を長期間行い、投与を突然中止すると
副腎皮質刺激ホルモンが正常に分泌されないために副腎皮質機能低下症になることがある。(医原性)
うーん難しい病気です。しかし原因は
(4) 他の病気の治療のために副腎皮質ホルモン(ステロイド)の投与を長期間行い、投与を突然中止すると
副腎皮質刺激ホルモンが正常に分泌されないために副腎皮質機能低下症になることがある。(医原性)
これなのです。。(検査の結果、ウィンの副腎はほとんど機能していないようです)
痒みを抑えて飲んでいた薬が思わぬところに作用して新しい病気を併発してしまったのです。。
そのため先生と相談しながら違う痒み止めを飲んだりステロイドは急に止めるとよくないようなので試行錯誤しながら
投与し続けています。
でも結局は身体に影響のないステロイドが使用されていない薬は効果があまりみられず今はどうにかステロイド薬を
一日1/4粒に抑えられています(ほかの薬は与えていません)
家族ができることはフードを療養用に替え、洋服で守れるところは守っています。やはり痒みにも季節的にピークがあるようで
ピーク時には上は長袖、下は手作りの長ズボン、手足に包帯を巻いて噛むことと掻くことを防ぐこともあります。
それでもウィンはこうしておとなしく日々穏やかに過ごしています。
やさしい瞳をありがとう
みんなでウィンを守ってあげるからね