讃喫茶室

珈琲屋のおやじのぐだぐだ

ミュンヒに伺う Part3

2011年06月09日 | 日記
なにやら怪しげな小ぶりの樽をカウンターの奥から持ち出された

田中さんはなんだかニヤニヤしている

「これがぼくの珈琲人生の行き着いた今の形や

 少しまってな5分したらワンスプーン淹れてあげるから」

なんでも1Kgの豆を使って4時間くらいの時間をかけて抽出される

かなりというか尋常ではない濃度の珈琲を何回もつづけ

オーク樽にためてそれをマイナス3度程度の温度で16年ねかせたもの

(この工程は聞き覚えなので正確ではないかもしれません)

大きな樽で作られていたのだけれどもうこの小さな樽にしか残されていない

まさしくとんでもである

珈琲屋の常識では考えられない

奇人・変人という領域すらこえている

5分たった

「どうぞ」

まさにワンスプーン

びっくりした

正直ことばを失った

正しいのか間違っているのか

うまいのかまずいのか

珈琲か否か

口にしたことのないもの

どう表現したらよいものか

僕ではまったく全く判断できない

これはいったいなんなんだろうか

ただ田中さんは笑っているだけ

経験させていただいた

ただそれだけ今は

言葉を失ったままミュンヒをあとにした




熟成樽仕込み氷温珈琲16年物



もうこれだけになってしまった小さな樽


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2 コメント

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Unknown (帰山人)
2011-06-09 18:38:49
どひゃー、噂の樽詰めコーヒーだ!いいなぁ~
>奇人・変人という領域すらこえている
仙人でしょ田中さんは…発想が宙を行っているモンw
記事を読んでいたら仙人に会いにいきたくなりました。
 
あ、お礼が忘れた頃になりましたが、
カメルーンありがとうございました。
アレ焼いた一部を上京時に大坊さんと山内さんに
贈ってしまいました
(プレゼントを使いまわしたみたいな流れで申し訳ありません)
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Unknown (浅野嘉之)
2011-06-09 19:16:30
そうなんですよ
昨晩(22:00くらい)も40分かけて突然にご来店いただいて
珈琲のカップテスト大会になったのです
なんだかうまが合うというか
けっこう楽しませていただいてます
樽珈琲16年物
あと少しで終わりそうです
次は今ねかしている物の登場をまつことになりますが最低4年後です
ミュンヒさんで何も飲まなくてもいい
ただワンスプーン樽珈琲をなめていただければ
ぼくはそう思います
帰山人さんのご意見伺いたいです
いったいどうなってんの
そんな感じです
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