ケーブル日和【オーディオケーブルの超マニアックなお話】

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バランス伝送対応フォノケーブルの結線方法(2芯シールド線を使って)

2023年08月04日 | ケーブル自作・お役立ち情報

ケーブルの自作を楽しまれる方向けの情報です。

今回は、最近注目を浴びているレコードブレーヤー用のバランス伝送対応フォノケーブルです。

応用範囲の広い「2芯シールドケーブル」を使って、バランス伝送対応の「RCA-XLRフォノケーブル」を作る際の結線方法を詳しくご説明いたします。

使用するプラグやケーブルは、前回の下記ブログをご参照ください。

2芯シールド線を使った各種ケーブルの結線方法(XLRケーブル、変換ケーブル編)

 

レコード再生におけるバランス伝送の利点については、下記のオルトフォンさんのページで詳しく説明されています。

<オルトフォンジャパン ホームページ>

フォノイコライザーについて Vol.5 バランス伝送編

 

さて、本題のケーブル結線方法です。

バランス伝送対応 RCA-XLRフォノケーブル

図はフォノイコライザー側が「2番HOT」の結線図です。

現在、バランス入力を持つフォノイコライザーは「2番HOT」が主流になっていますので、この結線で殆どの場合問題ありません。(詳しくはお使いの機器の取扱説明書でご確認ください)

また、実際に使用する場合には、図のケーブル接続にあるようにアース線が別に必要です。

これがないと、ハムノイズが盛大に出ますので、必ず用意して接続してください。

 

尚、ケーブル工房TSUKASAの『RCA-XLRフォノケーブル』は、「銅単線4芯+シールド」に加え、アース線とシールド線を一体化した特殊な構造となっており、アース線を別に用意する必要はありません。

 

ちなみに、MCカートリッジを使用した場合、レコードプレーヤーのRCA端子の出力信号は次のようになります。

<レコードプレーヤーのバランス出力(MCカートリッジ使用時)>

・RCA端子 HOT(中心):HOT信号(正相信号)

・RCA端子 GND(外側):COLD信号(逆相信号)

 

このバランス出力は「フローティングバランス」と言われており基準電圧の出力がありません。

基準電圧はフォノイコライザー側(または昇圧トランス側)で回路により作成し、バランス伝送を実現しています。

 

今回の結線方法の図が、ケーブルを自作される際の参考になれば幸いです。

 



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