病児保育室からの健康おたより

病気についてのお知らせや予防法をお知らせします。

風疹について

2018-08-20 11:38:42 | 日記
暑い日が続きますが、皆様は体調を崩すことなくお過ごしでしょうか?
今回は、現在ニュースでも取り上げられている「風疹」についてお話させていただきます。


まずは風疹という病気についてお伝えさせていただきます。
風疹とは風疹ウイルスによる感染症のことで、俗に「三日はしか」ともいわれています。
三日はしかと言われているぐらいですから、
症状は微熱・顔から始まり全身に広がる発疹・耳の後ろのリンパ節の腫れが見られます。
感染の経路は飛沫感染(くしゃみ等のしぶきによる感染)となります。

風疹に似た名前で麻疹(はしか)があります。ネットなどで調べると風疹は麻疹より感染力が弱い、
とありますが決して感染力が弱いというわけではありません。
むしろインフルエンザウイルスよりも感染力の強い病気だということを知っていてほしいです。

治療に関しては現在特効薬がないため、かからない為のワクチンの接種が重要となります。
もし症状が見られるときはすぐに受診してください。


今年騒がれている風疹は関東地方で多く感染が見られ、30代~50代の男性に多く見られています。
このことで何に気を付けなければいけないかというと家族への感染です。
特にご家庭に妊婦がいる方は特に感染に気を付けなければいけません。
それは「先天性風疹症候群」の可能性を伴うためです。

先天性風疹症候群とは妊娠20週頃までに風疹にかかると
ウイルスが胎児にも感染し障害を持った子が生まれる場合があります。
家族の中で感染し合うことを防ぐためにも事前に予防接種をうけておくことが大切になります。

大人の方の予防接種について詳しくお聞きしたい方は、
最寄りの小児科までご連絡していただければご説明をいただけると思います。