盲導犬パピーウォーカー かめちゃんズ

日本盲導犬協会のボランティア カメちゃんズのパピーウォーキング日記。オヤジ・息子・娘・私 そして時々嫁と孫

レスキューされちゃいました(汗)

2013-08-29 22:39:10 | 日記

2013年8月29日 木曜日 ず~っと

すっかり残暑になりましたが、この残暑がまた暑い

今いるステイの さんちゃん(仮名)は 家の中でワンツー(排泄)をしない仔なので、毎回外に行っています。

炎天下の中 ワンツーワンツー とコールしながら 黒ラブのさんちゃんは頭から背中をアッチッチにしながら頑張っています。

 

久しぶりのブログのタイトル通り、さんちゃん レスキューされちゃいました。

先々週の火曜日、夜の7時半頃 ちょっと涼しげだったので、お散歩に行った時のことです。

その夜は私の両親と兄家族とガレージで夕飯のBBQ、準備をする母を横目に散歩に出かけました。

順調に散歩中 20分くらい歩いたところにある紳士服店にちょっと立ち寄り、表のワゴンの商品を見て さぁ行こう と数歩あるきだした時、

 

 

 

キャインキャイ~ン よりも ギャインギャイン という悲鳴が ほんと悲痛な叫びでした。

さんちゃんが大変なことになってました。

それは・・・

紳士服店の地面に ゴルフのグリーンにあるカップのような穴があり(多分キャンペーン時の旗(のぼり?)を差し込む穴)そこにさんちゃんの足がハマってしまいました。

その穴は 使わない時はふたができるようになっていて、穴上部のふちに3~4箇所出っ張りがあり、ふたが止まるようになっている①ものでしたが、この時はふたが穴の中に斜めに落ちた状態②になっていたようで、、、、

まんまと上に乗っかってしまったさんちゃんの足は 4つある肉球のうち 先端の2個(人で言ったら中指と薬指)と後ろの2個(人で言ったら人差し指と小指)の肉球の間のくぼみに 穴のふたが入って動けない状態になっていました。

③正面から④横から 見たらこんな感じ 地面に埋まってる穴です。

 口で上手く説明出来ないので、下手くそな絵を描いてみました。 

 

とりあえずこのまま暴れたり動いたりしたら、ほそ~い足が折れてしまうんじゃないかと 足がつま先立ちのように挟まり変な姿勢でシット(座る)しているさんちゃんの体を、しゃがんで(う〇こ座り)左腕で抱え込むようにおさえ、挟まったさんちゃんの右足を右手で押さえて固定していました。

ふたを上げても下げてもスッポリはまった足は抜けそうもなく、ふたを動かすたびに悲鳴をあげながら足を押さえる私の手を噛んでいました。

紳士服店から出てきた人に 『すみませ~ん 犬の足が挟まっちゃって…』 と藁をもすがる気持ちで声かけました。

その人はお客さんだったようで、慌てて店内に入り 店員さんを呼んで来てくれました。

そして店員さんが119に電話してくれて、詳しい状況は私が説明することに・・・

上にも書いたように、口ではなかなか説明できず、犬の足が穴に挟まってる・・・ のようなことしか言えず、消防の人には伝わっていない様子で、、、

水で薄めた洗剤を垂らしてみては・・・・ と言って電話は終了。

店員さんにお願いして 持ってきてもらい試してみたけど・・・・

足を引っ張ったりふたを動かすたびに悲鳴をあげて私の手を噛む さんちゃん・・・ 痛いのでしょう。 必死です。

多分 私が痛めつけてる と思っただろうなぁ・・・

何もしない状態の時は痛がらずおとなしくしています。

店員さんと、洗剤じゃ無理という結論に至り、もう一度消防の方に電話してもらいました。

足を押さえながら待つ間、大怪我になったら歩いて帰れない・・・ と思い、母に電話して車で来てもらうことにしました。

盲導犬協会の緊急用の携帯にも連絡して・・・

 

さんちゃんの悲鳴を聞いた近所の若いお姉さん、ガソリンスタンドのお兄さんが駆けつけてくれました。

いろいろ励ましてくれたり・・・

 

ガレージでBBQ・・・

車出せない?!

案の定 父の仕事道具満載の軽ワゴンで娘を連れて来ました。 (サンダーやバールが積んであったそうな・・・)

少し遅れて 一杯ひっかけてた私の兄がチャリンコで来てくれました。

母も兄も私の電話での内容はやっぱり理解できていませんでした。

二人ともさんちゃんの様子を見て 前向きなイメージはありませんでした。

最初の119番の電話からいつまで経ってもレスキューが来る気配なし、待ってる間に 食用油で試してみようと言うことになり、近所のお姉さんが持ってきてくれました。

ちょっとふたが下にずれた感じでしたが、やっぱりダメでした。

ふたがずれた分、痛かったのでしょう。

再び悲鳴と共に私の右手に噛みついたさんちゃん。

出血し みるみる腫れていく私の右手・・・

それを見た娘が ビックリして 『お母さん血が出てるよ 大丈夫?』 と心配そうにしていました。

私はそんなこと気にせず 出血箇所を口で吸い、吐き出すこともできず、飲み込んでいました(笑)。

それよりも 指切断したらどうしよう・・・ とか 骨折したら・・・ などなど思いっきりネガティブになってました。

近所のお姉さんが絆創膏を貼ってくれる時 一瞬離した私の右手がブルブル震えてました。

私も恐怖心でいっぱいでした。

あのまま散歩に行かず、BBQの準備を手伝っていれば良かった・・

ワゴン見なければ良かった・・・

などなど後悔ばかり。

 

緊張のあまり ハァハァするさんちゃん。

知らない人は 喉が渇いたのでは? と思うでしょう。

さんちゃんも 頑張って耐えてくれてました。

 

足がはまって40分過ぎた頃に 消防自動車が1台来ました。

まさか・・ 大きな消防車が来るとは思いませんでした。 まさにレスキュー って感じです。

5人も来てくれました。

消防隊員のかたが来てくれてほっとしました。

これで助かる~ と 一気に力がぬけました。

 

紳士服店の人にも言ったのですが、隊員のかたにも、

『盲導犬協会の預かり犬なので、骨折など足を痛めることは極力避けてください・・足を押さえていないと暴れたら大変!!』  と。

状況を見て、ふたを切断することになりました。

さんちゃんに火花が飛ばないように毛布をかけて作業になりました。

押さえている私に毛布をかける・・ と言うので、隊員のかたにお願いして 足を押さえるのを代わってもらいました。

40分以上も同じ体勢で疲れていたのと、無事に救出されるか分からないのを間近で見る勇気もなく、救助が来て張りつめていたものが切れてしまって・・・・・ 

『疲れた』と言って代わってもらいました。 離した手は相変わらずブルブル震えています。

僅かな衝撃でも痛がって、どうなるか分からないのでたくさんの人で押さえてもらうようにお願いしました。

さんちゃんの正面は 顔見知りの私の兄が押さえて、私はその横でさんちゃんに励ましの言葉をかけていました。

不安げに私の方を見るさんちゃん。

娘は 怖いから・・ と言って車に行ってしまいました。

5分くらいかかったでしょうか? 無事切断され さんちゃんは助かりました。

さすがプロです。

多少のスリキズはありましたが、骨は折れてなさそうです。 指も肉球もついてました。

さんちゃんの目しか見ていなかったので、どのように救助されたのか分かりません。

無事救出されたことを協会の職員さんに連絡したら、もうすぐ着きます。 って

来てくれてました。

ほどなく 職員さんが着きました。

さんちゃんを歩かせて 足の状態をよく見て、骨は大丈夫そう。 と判断してもらえて良かったです。

自分一人では 動物病院に連れて行くべきかどうか? 夜だしなぁ・・ など 悶々と悩んでいたと思います。

最初は 少し足を引きずるような感じでしたが、だんだんと普通な感じになってきました。

そりゃ 40分間も挟まって動けなかったんだから、当然ですね。

 

消防隊員のかたに 職員さんとお礼を言って、消防車は帰って行きました。

カッコイイ~ 手際良くキビキビとしたさわやかな男たち

さんちゃんの恩人です。

 

荷物満載の軽ワゴンにさんちゃんと乗って帰宅しました。

結局 さんちゃんは 2箇所の裂傷 と きっと心の傷が・・

私は 右手甲の腫れ と 2~3箇所の裂傷 と 10箇所くらいの 歯型(笑)

家に帰ってマキロンを足に一吹きしたら ビックリして逃げたさんちゃん。

その後は私に怯えていました。

きっと 足を痛めたのは私 とインプットされてて、マキロンでとどめをさしたようです

ろくに世話をしない息子の傍で寄り添っていました。

次の日もビビって逃げるさんちゃん。。。

元々臆病だから余計に です。

 

たくさんのかたに迷惑をかけ、助けてもらいました。

ごめんなさい と ありがとうございました。

さんちゃんの心の傷は???だけど、外傷は殆ど治りました。

私もちょっとだけ心に傷を負いました。

さんちゃんと散歩中、側溝のふたの穴や アミアミの上を歩く時、またハマったら・・・ とトラウマになりました。

私の手は、噛まれた圧で 打撲のように両手がしばらくはアザだらけになっていました。

あと 同じ体勢で長時間いたからか? 次の日からお尻の右側が筋肉痛になりました。

 

ほんと さんちゃんの足が無事で良かったです。

 さんちゃん

 

そのさんちゃん、9月下旬にお別れが決まりました。

我が家に5代目パピーが来ることが決まったからです。

2ヶ月半のお付き合いになります。

短いけど、レスキュー騒ぎで思い出深い仔になりそうです。

 

次のパピーはK胎です。

Kのイニシャルの名前を考え中です。

Cと混ざって 意外と難しい・・・ 

 

明日の金曜日 さんちゃんと山中湖のワフにお泊りに行きます。

富士ハーネスに寄って Kちゃんズに会ってきます。

 

だらだらと長い文章になりましたが、自分の記録用に書きました。スミマセン

 


報告

2013-08-09 23:47:48 | 日記

2013年8月9日金曜日

ご無沙汰しております

暑い日が続きますが、みなさまお元気ですか?

7ヶ月間ステイしていた CCのはるお君(仮名)が5月に帰ってからしばらくは犬がいない生活で、家の中の大掃除 (断捨離)をしました。

捨てるものの多いこと・・・ 

VHSのビデオテープや大昔のカセットテープまで・・・・ 出るわ出るわのゴミの山

いつかは使うだろう・・・ と 捨てずにしまって置いたものがたくさん

おかげで収納スペースがたくさんできました。

それ以外は自由気ままに過ごしておりました。

はるお君も 新しい家族と幸せな日々を過ごしているようで、良かったです。

 

我が家の現状は、、、、

ステイの男の子黒ラブの さんちゃん(仮名) 1才がいます。

7月にきて 1ヶ月経ちました。

とても臆病で、『弱い者ほどよく吠える』 パターンの内弁慶な男の子です。

暑いのに膝に頭を乗せてくる甘えん坊な さんちゃん 可愛いです。

先月末 富士ハーネスで行われた ボランティア夏祭りに一緒に行ってきました。

10月頃まで居る予定です。

 

続きまして、、、、

我が家の3頭目パピーだった アッサム。

ご存知のかたも多いと思いますが、PR犬になり 富士ハーネスで頑張ってお仕事しています。

アッサムの兄弟は アリス♀が繁殖犬に、アッサム♂がPR犬に、残りはキャリアチェンジになりました。

富士ハーネスで 右耳の先が桜の花びらの形の黒ラブを見たら、それはアッサムです。

 

そして、我が家の4頭目パピーだった ブロッサム。

昨日の8月8日は2才のお誕生日でした。

昨年の8月に入所して はや1年。

先月末に 富士ハーネスから 仙台に移動になりました。

今は仙台で元気に訓練していることでしょう。

訓練は順調なようです。

このまま行けば、我が家初の盲導犬が誕生するかもしれません

ブロッサムは本当に良い仔だったから・・・・ 期待大です。

イタズラっ子だったアッサムがPR犬になれたのは 不思議でしたが・・・

今ステイしているさんちゃんは イタズラなところはアッサムに似ています。

 

『ディスク領域不足』 になり、対応しないといけなくなりました。

なので、今回は写真無しです。

大量の写真が原因かと思います。

なにしろPC不慣れなもので、、、

ぼちぼちゆっくりと解決していこうと思います。

今回は ご報告まで・・・・

 

追伸・・・

ブロッサムのカレンダー掲載 云々のショップのかたと 和解しました。

お騒がせしました。

ありがとうございました。

              イプマム