Amazon.co.jp 瀬木比呂志 『ニッポンの裁判』
前作と内容が重複する部分も多いが、一番の読みどころは
行政訴訟や住民訴訟の項。
裁判所が権力側に寄り過ぎでまず負ける。
まず門前払いし、裁判所が判断することを嫌うような
判決を出す。
その態度は三権分立を放棄したよう。
法の番人であるはず、あるべきなのに。
そもそも検察に同調する傾向が強く、
冤罪が疑われる裁判でもこじつけのような
判決でサポートしてしまう。
地裁では常識的、画期的な判決が出るが
高裁、最高裁では覆る。
そういう判決を出す裁判官は出世しない。
改善にはある程度弁護士経験を積んだ者を裁判官や検察官に採用する
法曹一元制度の導入が望まれる。
同時に市民の裁判所への監視が必要不可欠。
他人事じゃない。