最新映画DVD ワイルド・スピード MEGA MAX

第一作は何でそんなにヒットしたのか良く分からないごく普通のアクション映画だった記憶があります。
売り出し中だったヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーの出世作シリーズですが、まさか第5弾まで続くとはね。
オリジナルにあった改造車のストリート・レースのモチーフは残っておりますが、今や完全に別の次元に突入しております。
今回はブラジル、リオ・デ・ジャネイロを舞台にこれまでのシリーズに登場したキャラクタが集結、ド派手なアクションを繰り広げております。
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その意味では、まぁアメリカ製のアクション大作に他ならない訳で、上映時間が2時間を超えていたり（130分）もします。
ところが、ここが面白いところなのだが、かなり無理のある設定＆描写の連続でありながら不思議に大味な印象にはなってはいないんです。
それどころか、登場人物たちの人間関係やチームワーク、ライバルとなる捜査官たちとの駆け引き等がこの手のジャンルの作品にしては異例なほどきちんとお膳立てされていて、どんどんと惹きつけられてゆきます。
その結果、リオの街をメチャクチャにしながら疾走するクライマックスのカーチェイスシーンにさしかかる頃にはどっぷりと物語に絡め取られてしまいます。
ウォーキング・デッド シーズン3
成功の要因は敢えてドミニク（Ｖ・ディーゼル）とブライアン（Ｐ・ウォーカー）だけに焦点を当てた物語にせず、中盤以降は完全に「チーム」の物語にシフトさせた点が大きいと思います。
それこそミッション・インポッシブルばりの作戦行動に出るチームのメンバー間の友情とチームワーク、そして疑似家族を形成してゆく彼らの姿に親近感を覚えずにはいられなくなる。
敵役となるリオを牛耳るボスの存在感は正直いって物足りないのだが、それを補完して余りあるのがドゥウェイン・ジョンソン扮するホッブス捜査官であり、ドミニクとの肉弾戦は正に重量級。
クライマックスでは敵対する二人が意外な行動に出て正に「待ってましたっ」と言った爽快感があります。
ゴシップガール シーズン6
カーアクションはド派手で物量に頼っておりますが、それ以外の細かな作戦行動の描写、ドミニクとその妹ミーアそしてオコナーを中心とした「ファミリー」の念入りな描写。
こうした意外と細やかな演出はやはりシリーズを立て直した台湾出身のジャスティン・リン監督の手腕と才覚によるものでしょうね。