ぼくの思うこと想うひと

ふと思うことや想いを起こさせる人などを文字や写真で残したい。そして、誰かの目にとまることがあれば…… 

二つの人生:池田理代子さん

2008-09-30 13:51:54 | Weblog

〔写真1:表紙〕

 もう一つの人生が得られたら・・・ 時に、誰もが考えるのではないだろうか?

 同時に二つの人生を生きることは不可能に近いと思う。しかし、一つの人生の次に、もう一つの生き方を選択することはできる。
 私もそのように生きたいと志す方は、この著名人の華麗なる生き様をご覧あれ。

 「ベルばら」で有名な池田理代子さんの略歴は次のようである。
(内容は、NHK「この人にときめきっ!」インタビューとwikipediaから抜粋している。)

〔写真2:信条〕


《 池田理代子さん略歴 》
1947年 生まれ
    (大阪市阿倍野区出身、東京教育大学文学部哲学科入学/中退)
1967年『ばら屋敷の少女』で漫画家デビュー。
    (下積み中、5円の圧縮麩2個で3日間を過ごす経験をした。)
1972年『ベルサイユのばら』が1500万部購読され空前の大ヒット。
    (1972年-1973年。宝塚歌劇団による舞台化が大成功。
     アニメ化・映画化され一種の社会現象を巻き起こした。)
1987年頃 40歳から更年期障害に悩まされ残りの人生を考える。
    (音楽への道に進むかどうかを5年間思案した。)
1995年 東京音楽大学声楽科に入学
1999年 同大学卒業。
    (以降、コンサート出演や講演などの活動を行っている。)
2003年 「夏に第九を歌う会」を立ち上げ、以降、毎年公演。
    (小林研一郎指揮・日本フィルハーモニー交響楽団公演。
     このチャリティコンサートは北朝鮮拉致問題を支援。)
2008年 明治座アカデミーの卒業公演「髪結いお石」で主役出演。
     荒川区民オペラ オペレッタ「こうもり」に主役(ソプラノ)出演。

 池田さんが漫画家(劇画家)として成功を収めたにもかかわらず、声楽家をめざす転機となったのは、40歳過ぎに始まった更年期障害(うつ)であったという。若くして、本格的な更年期障害に突入してこの人は、生きてきた時間とこれから残された時間とを通じて人生を再設計した。そして、第二の人生に向って猛然とまい進した。
 この努力を知って、私は、この記事を書きたいと思った。以下は、その内容である。

1.声楽家になろうと決意してから、2年間、受験勉強を続けて入試に合格した。ピアノは6歳から始めて、後年も趣味として親しんでいた。この人は、37歳のとき4ヶ月ドイツに語学留学していたので、入試の語学はドイツ語で受験した。
 そして、急げば間に合うと考えた声楽家の夢を51歳で実現した。

2.音楽大学卒業後、オペラの舞台を演じるために演技の勉強が必要であった。いろいろ調べて、明治座の俳優養成講座を受験。オーディションにパスして18ヶ月の本格的訓練を受けた。授業では、時代劇と現代劇と両方にわたって、所作、発声から立ち廻りなど俳優に必要な全ての訓練を受けた。この講座を受ける前、すでに日本舞踊の名取であった。明治座アカデミーの卒業公演で主演を演じた。(7期卒業生)

 夢をかなえるために、必要な準備をきちんと行い、正規の学習・訓練を受ける。この人のすごさは、ここにあると思う。 

 2008年5月、明治座アカデミーの卒業公演では、時代劇で「とめ吉」を相手に「お石」を演じた。同8月、オペレッタで「アイゼンシュタイン」を相手に「ロザリンデ」を演じた。池田理代子さんは、このような夢の世界を生きている。

〔写真3:髪結いお石〕


池田理代子オフィシャルサイト  ⇒ここをクリック

荒川区民オペラ「こうもり」  ⇒ここをクリック


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2 コメント

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憧れの人です。 (♪次♪)
2008-10-01 01:17:56
数年前にテレビの番組で池田理代子さんの生き方が紹介されていました。
偶然に見ていた番組ですが、その時に、その生き方の素晴らしさに感銘を受けました。

一昨年北九州の親友と宝塚へ旅したときに、
手塚治虫館に行きました。
そこではラッキーなことに池田理代子展が開かれていました。

7,8年前に池田理代子さんの画集も買いました。
漫画は読んだことは無いのですが、絵は惹かれて買ったのだと思います。

何時の頃からか、その生き方にすっかりフアンになってしまいました。

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眩しい人たち (つか)
2008-10-01 21:54:22
♪次♪さん

コメントありがとう。
池田理代子さんの活躍は、よくご存知だったのですね。

生き抜くことを頑張っている人は、見ていると眩しく感じます。
でも、池田さんでも思うようにならないことがあるのだそうです。

一番なりたかったことは? の質問への答えです。
「お母さんになりたかった」のだそうです。

努力だけでは、かなわない夢もあるのですね。

今日は10月1日。本格的な秋の到来ですね。
風邪引かない気をつけましょう。お互いに。つか
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