アイドリング・カフェ by 月光花

写真をこよなく愛する月光花のブログ
※当ブログ掲載写真及び文章の無断引用をお断りします

月光花流、水族館の撮り方

2009年05月08日 | 写真
前回に続き(2009年05月06日”月光花流、美味しく撮る♪”)、今回水族館編
の熟考ですぅ~♪



■プロローグ

一年前にも葛西臨海公園にて水族館撮影しております。
(2008年06月27日”葛西臨海公園その2”)



一年前の月光花は被写体ブレ=魚に集中しており高感度を多投しております。

その際、高感度に伴うノイズが乗り、またホワイト・バランスも一寸ズレて
おります。

結果、見た感じの艶やかさが表現できておりません。


そして日々、水族館撮影の方法を検討精進しております。



■水族館撮影の難しさ

ここで水族館撮影の重点事項をもう一度おさらいしておきましょ(笑)

1.暗い
2.人が多い
3.被写体の多くは動いている


1.に関して
もうこれは諦めるしかありません。ライトは館内が魚達を驚かさない目的で
暗い照明にしてます。

暗ければストロボを、なんて考えちゃいますよね。
ネットで ”水族館の撮り方” なんて検索するとストロボを使用する指南
のページも多々あります。

しかし原則水族館内でのストロボは禁止とされてますから、ストロボ撮影は
マーナーの点からも、魚達を可愛いと思えば、絶対に使用すべきじゃありません。

ストロボが駄目なら三脚を・・・

なんて他の方々にしてみれば、邪魔でしかありませんし、小さな子供達も多く、
ぶつかれば危険極まりない状況となります。
絶対に水族館内では三脚を使用してはなりません。


で、撮影に関してこの暗さは曲者です。

暗ければ、ストロボが使えないので、高感度を使用したくなります。ただしISO
400前後から一般的なカメラはノイズが乗りやすいですね。
(高感度に頼るのはシャッター速度を稼ぎブレを防ぐ目的)

実際昨年月光花撮影時はISO1100まで感度アップしてますのでノイズだらけです。

またパンフォーカス目的で絞り込むと、どんどんシャッター速度が遅くなります。
余計ブレを強調する結果に。

じゃ、どうするのよ。となるワケです。


ネット検索での解決策はカメラをびたっと水槽ガラスに固定するように押しつけ
フルオートモードで撮ることを推奨してますね。

これでブレを軽減する目的となるワケです。


普通はこのような撮影法でもいいと思いますが、すると魚達のクローズアップ
写真が多くなり、また日の丸構図にもなりやすいので、図鑑撮影風になります。

月光花は写真=テーマを伝える情報手段と考えますから、上記の撮影法は好み
ません。

やはりそこにゃ、人の楽しさを写真に残し、水族館を楽しんでいる情景に拘り
たいですよん(笑)

そうなるともう、試行錯誤、自己流を精進する他ありません。


2.人の多さ、3.被写体ブレ

水族館、平日ガラガラな状況で撮影できるワケもなく、休日撮影となりますので
混雑は筆頭であります。
実際、今回の撮影時も休日ですからメチャ混んでおります。

でもって一番前でカメラを水槽へ向けるのは至難の技であります。


かりに水槽に張り付いて撮ろうとすると魚達のクローズアップが主体となります。

魚達はカメラを意識してませんから、「そこで止まって!ハイポーズ」なんて
絶対不可能です。

暗い中での撮影、当然シャッター速度も遅めになりますから動く魚、被写体ブレ
が多くなりまたピントもズレるワケで、仕上がり写真を見て、駄目じゃん、って
いうパターンが多いですね。


要は水槽手前、魚達に近づけば近づく程、魚のスピードに対してブレやすくなり
ます。
そんな動いている被写体をブレずに撮る方法。

それは被写体から離れれば緩和されるのです。

でもって引いて撮ることを意識すれば、いい具合に人も撮り込むことが可能と
なります。



■月光花流

そんな困難な状況下でどう水族館の楽しさを表現できるのか?


まず、カメラの基本を思い出しましょう。

手持ち撮影であってもスローシャッターであっても、絶対にブレないテクニック
を身につけるのが一番。

これが身に付くとかなり低感度まで行けます。それに手ブレ補正が加わると無敵
になります(笑)

今回の撮影では感度ISO400までとしてます。艶やかさ優先、ブレは己の精進成果
を信ずること(笑)


で、解決策ですけど、発想の転換!

何も魚達を中心に考えるのをやめましょ♪


写真は引き算と言われる世界ですから、魚を引いちゃえば別世界ですよん(笑)
その意味は写真をご覧頂くとして・・・


レンズ選びはどうするか?


本音は単焦点を使いところですが、人が多く混雑している状況でポジションを
確保するのは諦めざる得ないです。

そうなるとある程度ポジションを諦めるしかない。となるとズームレンズでしょ。

で、暗い状況下ですので、できるだけF値が小さいレンズが望ましいです。

それもズーム全域にてF値が固定できるレンズが重宝です(価格が高いけど)


今回DA★16-50mm、DA★50-135mm、どちらで行くか迷いました。

昨年はDA★16-50mmを持ち出しましたけど焦点距離50mmまでだとチョイと短い
印象がありまたズーム効果で背景を圧縮する方が、魚達を捉えやすいかな、
と思い後者、

DA★50-135mm、一本勝負としました。

このレンズ、開放でもシャープな描写ができる優秀な望遠ズームレンズ、また
ズーム全域でもF2.8で撮れますから、PENTAXユーザーにお勧めしたいレンズ
ですよん(笑)



■まとめ

望遠ズームレンズにて水族館撮影に臨む。

魚達を意識しない、楽しい雰囲気を撮るよう、心がける。

残念ながら水族館撮影ではカメラの基本原理、その設定意味、理解していると
していないとでは撮る世界が全く違います。

状況に応じて熟考、勉強、検討して初めて撮れる世界もあります♪

感性はそこから先で発揮されるものだと思う次第~


楽しく撮りましょ(笑)




■写真





↑「彩海藻」PENTAX K20D DA★50-135mm






↑「大群」PENTAX K20D DA★50-135mm









↑「覗」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「シャッターチャンス」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「何模様」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「正体」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「ネオン」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「ショータイム」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「ようこそ」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「マーメイド」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「たいやき」PENTAX K20D DA★50-135mm







↑「エイ、やぁ」PENTAX K20D DA★50-135mm








↑「ハリケーン」PENTAX K20D DA★50-135mm






■エピローグ

如何でしたでしょ♪
魚のクローズアップ写真でなくても雰囲気は伝わりますでしょ(笑)


写真の撮り方はネット、本、雑誌、情報は限りなくあります。

しかし既成概念通りに写真を撮る、これでは似たり寄ったりの写真を大量生産
させるだけです。

写真の面白さってやっぱり撮った写真の何を見てもらいたいのか、その一点だ
と思います。

綺麗に魚を撮るなら、図鑑で十分、また図鑑は説明写真ですから、じっくり
時間をかけて何回も見直すことなんてしないでしょ。

月光花はいつも写真を撮る際、テーマ、意図があるものだと考えます。

ですので発想→テーマを如何に撮ることに結びつけるのか、その為には、ある
程度、写真の原理、技法、を身につけなくてはいけません。


感性だけじゃ撮れない、技術だけでも撮れない。そんな世界を気づかせてくれる
、水族館は素晴らしい撮影場所なんですよん(笑)




水族館を愛する月光花より♪





【人気度調査中】
一日一度”ポチッとな”して
頂けると励みになります♪
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村








コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 月光花流、美味しく撮る♪ | トップ | 2009. 5.21 PENTAX »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (penpen385)
2009-05-08 13:54:08
うわーーーきれい!!
FA50mmF1.2で全滅したことある水族館ですが、
DA★50-135mmとは目からウロコボロボロです。
試してみたくなりました。
でもブレ防止はワザですね~
ミニ三脚胸固定でやってみようかしら・・
返信する
ありがとうございます♪ (月光花)
2009-05-08 17:48:37
penpen385さん、こんにちは。月光花です。

本音は単焦点で撮りたいところなんですけど
ねぇ~♪
ポジションキープが難しいのでズームの方が
この状況じゃ楽ですよん(笑)

綺麗に撮れるのは、DA★50-135mmの描写に助
けられているのは事実ですぅ~(笑)

ミニ三脚と言わず、penpen385さんは手持ちで
十分撮れますよん♪
返信する
Unknown (amataro)
2009-05-08 20:39:00
月光花さん こんにちは

水族館へは最近まったく行ってないんですが、この写真の数々を見て行きたくなりましたよー

確かにこの暗い環境下で手ブレなく撮るかは大きな課題ですね とても難しい撮影になるのは良く分かります

近いうちにチャレンジしてみますです
返信する
Unknown (qchan1531)
2009-05-09 04:08:43
こんばんは。
大群とハリケーンがいいですね。
明暗さがありますが、よく撮れてますよね。
今度exif情報を参考に教えてくださいませ。
返信する
Unknown (AQUA)
2009-05-09 08:15:00
月光花さん、こんにちは。

素晴らしいのひと言です。
今まで見たことのない新しい撮り方を拝見させていただきました。
なかでもハリケーンが目を引きます。

軽いペンタックスとは言え、このレンズとの組み合わせ、結構身体にもこたえたのでは?(笑)
返信する
こんにちは (TM)
2009-05-09 12:29:15
「マーメイド」は海の中で前に泳ぐダイバーをそのまま写した様な臨場感たっぷりの写真ですね。とても水槽の中には見えません。シーラカンスの化石「たいやき」のタイトルにやられました(笑)。
返信する
楽しみ~♪ (月光花)
2009-05-09 16:15:24
amataroさん、こんにちは。月光花です。

写真をご覧になり行きたくなるのであれば
本望ですぅ~♪

水族館での撮影ってやりがいありますし
楽しいですよん(笑)

どのような水族館をお撮りになるのか、楽
しみでございますぅ~♪
返信する
exif情報 (月光花)
2009-05-09 16:30:05
qchan1531さん、こんにちは。月光花です。

月光花は「マーメイド」がお気に入りですぅ~♪

大群は圧倒されちゃいますし、ハリケーンは
見事な魚達の演出ですねぇ~(笑)

exif情報は以前載せてましたけど、今はやめ
ちゃってます。
理由は当時書きましたけど、撮影状況は日々
変化しますし、レンズも同じと限らない場合、
参考にならないかと判断したのですが。

うーん、どうなんでしょうかぁ~(笑)


返信する
ありがとうございます♪ (月光花)
2009-05-09 16:41:46
AQUAさん、こんにちは。月光花です。

ご覧頂きありがとうございます♪

教科書的な撮り方じゃ、中々、テーマ通りの
撮影って難しいですよねぇ~

応用というか、発想の転換で自分なりの撮影法
を模索するっていうのもヤリ応えありまっせ♪

K20Dは丁度いい重量だと思いますね。K-mは
チョイと軽いですねぇ~
あまり軽いと手ブレしやすくなりますし、重い
レンズとのバランスが崩れるのはご指摘の通り
です。

ただこのDA★50-135mmはズーム時もインナー
フォーカスなんでバランスは良好でし(笑)
適度な重量なんで手ブレ対策にも有利ですね♪

ところでNew K、どうなんでしょ(笑)
返信する
たいやき (月光花)
2009-05-09 16:47:43
TMさん、こんにちは。月光花です。

久し振りですねぇ~♪
ご覧頂きありがとうございます♪

「マーメイド」、同じく月光花もお気に入り
ですよん(笑)
暗かったんで撮れてるか心配でしたよん(笑)

「たいやき」は本当にそう見えたんですねぇ~
色合いもそうですけど、偉大なシーラカンス
にゃ申し訳ないですぅ~(笑)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

写真」カテゴリの最新記事