アイドリング・カフェ by 月光花

写真をこよなく愛する月光花のブログ
※当ブログ掲載写真及び文章の無断引用をお断りします

光と遊ぶ (写真は真実以外の描写も可能)

2009年11月21日 | 写真
以前写真は芸術であるかを記事に致しました。
(2009年06月29日”写真は芸術である論”記事参照)


写真はその場を写す、報道的な記録写真である、という先入観を持たれると
中々、芸術論を受け入れられないのかもしれません。

確かに、カメラは光を記録する道具ですから、その場を写す行為に間違いあ
りません。

ですけど、その光の捉え方は、きちんと写真、カメラの理屈を理解し、コン
トロールできるとすれば、状況は違います。


写真家は絶えず、光をコントロールし、その結果、撮り手の意図を反映させ
ようとします。

ただ、デジタルになり、性能が上昇、カメラ任せにして理屈を知らない撮り
手にとって、ココが難解でもあり、信じられない点かもしれません。

つまり見えているモノ、をいかにリアルに描写するか、それのみを追及する
写真家が多いということです。


その場合、カメラにコントロールされ、自分で撮ったつもりでも、カメラの
ブラックボックスに従っているだけに過ぎない場合が多々ございます。



以前から月光花は写真に意図があって初めて命が吹き込まれ、それが見る側
への伝達手法=コミュニケーションであると考えてます。

そして、光の捉え方にこそ、撮り手の個性があり、それが感性であると考え
ます。


そんなわけで、今回、”光と遊ぶ”をテーマにその辺りをご覧頂きましょ(笑)









↑「名無し」 PENTAX K7 DA21mm Limited

まったく意図がありません、夕刻の暗闇でただフラッシュを炊いた写真。撮影
意図がありませんから、コレ観て感動なんて言葉は絶対でないでしょ(笑)










↑「ざわめき」 PENTAX K7 DA21mm Limited

同じ時間、同じモノ、同じくフラッシュを炊いての撮影。意図を生かす為、撮影
技法を使用。撮影法によりコレだけ描写を変えることが可能なんです。暗くても
昼間のように、また静物であるが、動きを表現。ざわめく心情を描写しており
撮り手次第で同じモノを撮っても出来上がりは全く違うことがよくお分かりに
なるでしょ。







このようにストロボの効果、明るく撮るだけに限らない、そこには理屈があり、
撮り手が光をコントロールできる、典型例でございます。

もともと、このような手法を可能にしたのには、フラッシュを用いた基本撮影
に挑戦するからでああります。(2009年05月20日”僅か1/180secで、ミルク
クラウンを撮る♪
”記事参照)


駄目でもなんでも試して撮ってみる、失敗から学ぶことは山ほどあり、その教訓
から、さらに次のアイデアが浮かんでくる。そしてそれらの手法は意図表現に
必ず役に立つワケでございます。

特に高速シャッター速度を用いなくても、暗ければ、ストロボを使用し、被写体
を静止できる点に気づくか否か、ミルククラウンからはそこを学んでおります。




でわ次・・・










↑「透明人間」 PENTAX K7 DA21mm Limited

ハイキーなんで、理屈は簡単。多重露光じゃありませんよ。シャッター速度を
マニュアル設定で数十秒に設定するだけでございます。人は動きますから、
撮影中に移動してしまえば、透明人間ができあがるのでございます。その分、
ハイキーなりますが、NDフィルター等を使用すれば、違和感ない明るさに調整
可能です。






これもカメラがどうやって光を捉えているかを理解していれば、簡単な手法
です。これを応用すれば、観光地で人がいても、夕刻とかであれば、綺麗
に人を消すことも可能になってくるんです。

そうなると写真は真実を写すとわ限らない、その点を理解して頂けるかと
思います。

また光をコントロールすることで撮影意図の表現幅もさらに拡がっていく
こともご理解頂けるかと思います。


写真を撮る際、カメラ任せで撮っても綺麗な写真は撮れます。ですけど、
きちんと光の捉え方、光のコントロールを理解しているか否かで、描写
表現にゃ、かなりの差が生じてきます。





でわそれらの応用で撮影を遊んでみましたぁ~










↑「嬉し楽し」 PENTAX K7 DA21mm Limited

オチビに”コウ撮れるんだよ”と見せると、”撮って撮って”とのことで沢山
撮りました。実際、背景に動きがあって、顔はきちんと撮れている写真もあり
ます(笑)オチビとの写真を通してコミュニケーションが出来るわけでし。







今回は本当に”遊び”がテーマですけど、ご覧に通り、普通に撮るのでは
一枚目しか撮れません。つまり写真は真実を写す、のではなく、意図表現
が可能であることをお伝えしたかったのです。


ますます、皆様の写真ライフが充実されんことを願います♪




最後に、月明かりと街頭の灯かりとの差をば・・・(笑)










↑「点と線」 PENTAX K7 DA21mm Limited








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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
試み (amataro)
2009-11-25 19:48:24
月光花さん こんにちは

いつもいつも新しい試みを拝見できてほんと勉強になります
特にこう有りがちな写真を撮ることが多くなってしまって、何かにチャレンジする感じから遠くなってしまったような気がして

フラッシュはいまだに全く使うことなく写真を撮ってますが、光を人工的に操るには必須のツールですね うまく使いこなせたら面白いだろうなぁとは思っているんですけどねぇ。。。
返信する
フラッシュ (月光花)
2009-11-26 09:40:22
amataroさん、こんにちは。月光花です。

思いつき、閃きって、試してナンボだと
思いますよん(笑)
最初からやらずして、駄目だろう、だと
進歩は生まれませんからねぇ~
デジタルは失敗しても現像代かからない
のでバシバシ撮れることが利点ですから~

フラッシュはそれこそ、光は撮り手が思う
ように作り出せます。その分、奥が深く
大変やりがいがある分野ですね(笑)
表現力を増すにもフラッシュは外せないと
思っておりまする~♪
返信する

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