おさんぽPANDAのおでかけ帳 ふぁみとりっぷ6号館

休日の子連れ外出や旅行、温泉、銭湯、鉄道など、あまり分野を限定せずに思いつくままに書き進めていく予定です。

豊洲でお散歩

2009-07-21 07:43:52 | 街角の風景

会社のお昼休み。デジカメをぶら下げて、豊洲のお散歩に行ってきました。

豊洲は、昭和のはじめ頃に造成された、東京臨海部の埋立地です。ここ数年で急に街らしくなってきたのですが、東京の人でも豊洲のことを知らない方もまだまだ多いようですね。
朝の地下鉄有楽町線(新木場行き)では、豊洲駅で満員の乗客の大半が降りて、社内はガラガラになってしまいますが、「え?こんなところに何があるの?」なんて感じで唖然としている人の姿もしばしば見受けられます(特に、ディズニーランドに向かうと思われる家族連れなど)。


さて、豊洲で知られているのは「キッザニア」などのある「アーバンドックららぽーと」、お台場へ向かう「ゆりかもめ」、あるいは小学生の社会科見学の定番「ガスの科学館がすてなーに」あたりでしょうが、それらを横目に眺めながらお散歩していると、いろいろ面白いものが見つかります。


まずは、これ。

何だかわかりますか。 そう、船の錨です。

このあたりは元々、IHIの造船所の跡地を再開発したところで、船の部品や、工場の機械などが、オブジェとなって豊洲の街のあちこちに残されているのです。


こちらは線路。

埠頭には縦横に貨物線が走っていたのですが、昭和の終わり頃に廃線になり、豊洲再開発で、それらの線路のほとんどは跡形もなく消え去ってしまいました。

そんな中で、記念碑的に残されたと思われるのが、長さわずか数十メートルほどのこの線路ですが、元々あった線路を残したのか、整地したあとに改めてオブジェを作ったのかはわかりません。

いずれにせよ、解説板も何もないので、豊洲にマンション街ができて、最近引っ越してきた方などは、これが何だか見当もつかないかもしれませんね。 


もうひとつ鉄道遺構。こちらは正真正銘、廃線跡に遺された橋です。

豊洲と晴海を結ぶこの春海橋は、平成元年に廃止された、東京港の貨物専用線では最後まで残った路線だったそうです。

次々に新しい風景に塗り変わっていく豊洲のなかで、ここだけが昭和の風景を微かに残しているようです。 


さてさて、こちらは船の舳先でしょうか。といっても、これは遺構ではなく、新しく創ったものですね。

かつての造船所の熱気を伝える街づくりに、こうした新しいマンションも応えて、どこにでもある東京の街ではない、新しい街のカラーが生まれてきているようです。


最後は「Tokyo Bayららぽーと」前の水上バス発着場。ちょうど今、跳ね橋が上がって、松本零士デザインの「ヒミコ」が入港したところです。

 この水上バス発着場も、造船所のドックだったところが活用された、産業遺構のひとつです。
傍らには造船所を象徴すると思われる大型クレーンのモニュメントもあります。


お昼休みに、さらっと歩いて廻った豊洲の街。今日紹介した外にも、造船所のクレーンの歯車や、機関車の車輪などが点在しています。皆さんもカメラ片手に探してみてはいかがでしょうか。

最初に紹介した、錨のオブジェの場所はこちらです。あとは是非、ご自分で探してみてください。 


 



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