夜の話⑫

something happen every night

やけに気前の良い客が来たと思ったのもつかの間、まずは都度現金払いをお願いするのだが、最後にまとめて払いたいと申し出、会話はいかに自分が金持ちで良い仕事してるかをアピールするオッサン。
やっぱり最後には「金がない」のが発覚し、ママとオーナー勢揃いでもめにもめ逃げられる。彼が置いていったのは"メッキ"のネックレスと連絡先、恐らくデタラメ。バッグにワンカップやら魚肉ソーセージやら入っていたからおかしいなと思ったんだけどね。金持ちがそんな食料持ち歩く訳がない（笑）

とにかく警察沙汰はご法度、ママもオーナーもかなり敏感になっている。
まぁ、客の前でも構わず喧嘩し物を投げつけるようなママですから～、これまでも何度も警察沙汰になっていた様で、次もし警察入ったら営業停止的なところまできているらしかった。
この客だけじゃなく、私の知っている限り何人の客に踏み倒されたことか。
キレた客が警察に電話するというと、とうとうママは土下座して謝る始末。それでもこの客は警察に電話し、その後私たちは音楽を消し息を潜め電話にも出ずに朝まで過ごす事になってしまったのだ！
そりゃ私も警察沙汰なんて御免だけど、私以上にママと同僚がビビる理由がある。
風営法違反とビザのない同僚、それを認知の上雇ったオーナー・・・。ま、彼女らは言わないがそんな感じだろうと察っしますよさすがに。
それにしても皆リスク負いながら危ない橋渡ってますよ。

大体の揉め事は、【支払えない客VSママ&オーナー】である。
ある晩にはママ&オーナーの粘り勝ち、ある晩には逃げた客に軍配が上がる。金がなくクレジットカードも持っていない客がATMに行くのに付き添う羽目になったり、そんなやり取りが毎晩のように繰り広げられるもんだから、退屈している暇がない。


つづく

夜の話⑪

ヘルプ

週末だけヘルプに来た日本人の女性。
こちらもお世辞にもキレイではない。むしろ・・・その風貌に驚く。
なななーんと歯がない。歯がないから相当お姉さんかと思って暫く敬語で話していたが実は少し年下だった。彼女の生き様にまた驚かされる。
シングルマザーで子供を施設に預けていながら、風俗で働く生活。風俗と言っても色々ありますが、歯がないってのがヒントです。これ以上言えません。
最近この「夜の話」シリーズが過激だった様でコメントもめっきり減りましたし、ドン引きされてるなってのをヒシヒシ感じてます。
なので、下の方は控えめにいく事にします（苦笑）

どういう経緯で歯がないのかはさすがに本人には聞けなかったけど、彼女自身この事についてひとつも負い目や羞恥心なしで、むしろ「客に喜ばれる」と誇らしげである。話していると普通の人と考え方や感覚が違うちょっと変わったコ。

このコがひと悶着やっちゃうのね、この晩に。
アフリカンガールと彼女が同じテーブルにつき、私は彼女らが見える位置で他のテーブルについていた。
アフリカンガールが焦ってママを呼びに走る。何事かとちら見したら席で・・・こちらもご想像にお任せします。

「ウチはそんな店じゃないの！」とママ。

それ以来、ヘルプに来ることはありませんでした・・・。

つづく

10年

今日は立川に行ってきました。
エキナカも充実、ルミネや伊勢丹もあるし都心に出なくても用足りちゃう。
立川市の人口は12万人らしいが、倍の人口いるのに閑散とした地元の街に比べ、かなり「街」で羨ましい限り。

さて何故に立川に行ったのかと言うと、この度10年パスポートの期限が切れまして受領のために足を運んだ次第。自動車免許証のない私にとって唯一の写真付身分証だから、これを切らしちゃいけない。
受領は日曜OKなのに、申請は平日のみ。これがムカつく。殆どの人は平日仕事中なわけですよ。貴重な有給休暇消化するしかないわけですよ。お役所も病院もしかり。サービス業を見習えー。



10年て・・・あっという間。
10年間顔写真が変わらないから、と気合入れて化粧して写真を撮った事をつい先日のように覚えている。10年前の私はスパイラルのボンバーヘアで写真に納まりきれない感じにトリミングされ、どす黒い口紅をしっかりベタ塗り。そして今回ももちろん気合入れて睫毛装着。プ。きっと10年後も気合入れます（笑）