何でそうなるの・・・・
中国主席、日本に侵略戦争への反省の行動反映など主張
【ジャカルタ=川瀬憲司】中国の胡錦濤国家主席は23日夜、日中首脳会談の終了後、記者団に、侵略戦争への反省を実際の行動に反映させることなど日中関係に関する「5つの主張」を日本側に示したことを明らかにした。
5つの主張は侵略戦争への反省のほか(1)1972年の日中共同声明など3つの文書の原則と精神の尊重(2)台湾独立の不支持(3)日中両国間の問題や意見の違いを平等と協調の精神で処理(4)幅広い領域での交流の拡大――など。中国首脳が自ら記者団に会談内容などを説明するのは異例で、対日関係を重視する姿勢を示したものとみられる。
中国の動向-何清漣氏見解 反日デモは国家ゲーム
中国の経済や政治の鋭い分析で知られる
在米中国人女性学者の何清漣氏は産経新聞と会見し、
中国での最近の反日の動きについて
「中国指導者に歴史問題で日本を非難する資格はない」と述べ、
中国の真の不満は日本が政治面や安保面でより強くなることだとの見解を表明した。
何氏は日本政府の中国への対応をも批判した。一問一答は次の通り。
◇
中国の動向-何清漣氏見解
--反日デモはなぜ起きたのか
「基本的には中国政府による国家ゲームだといえる。
政府が特定の政治意図の下に主導したのだ。
中国では一九八九年の天安門事件以降、
憲法改正を経て、
いかなるデモ、
集会、
ストも詳細を事前に当局に届け出て許可を得ることになっている。
実際には届け出も許可もない。
九九年の米軍機のユーゴの中国大使館爆撃と
二〇〇一年の米軍偵察機と中国軍機の接触事件の際には大規模な反米デモが起きたが、
いずれも完全な政府主導だった。
私は当時、
深センで新聞記者をしており、
共産党中央宣伝部が反米デモの命令を出し、
学生らを動員し、
マスコミにまで報道方法を細かく指示する様子を目撃した。
今回も深センでは
反日デモの先頭を切ったのは私服の公安要員だったと聞いている。
中国全土の二十都市で同様のデモが同時に起きることも政府の指令なしには考えられない」
--中国政府の政治意図とは何か
「アジアでは中国がリーダーであり、
日本が政治的に強くなって、
同様のリーダーになってはならないということだ。
また日本が日米安保条約に基づき台湾防衛に関与することには
中国は激しく反発する。
こういうメッセージをデモ行動で日本に伝えたいのだろう」
--温家宝首相ら首脳はみな日本側のいわゆる歴史認識にも言及するが
「中国の指導者に日本の歴史認識を非難する資格はない。
私は日本政府の戦争の歴史への対応にも批判的だが、
中国当局は大躍進の飢餓や文化大革命で何千万人という
自国民が命を奪われた歴史を隠している。
中国の教科書は教えない。
中国指導者は歴史の隠蔽(いんぺい)を自国民に謝罪して初めて他国に謝罪を求める資格が生まれる。
中国当局は特に日本に関する歴史を隠している。
戦後、中国が日本への戦争賠償権を放棄したことも
日本が中国に巨額の経済援助を与えていることも
中国国民はきちんと知らされない。
九五年の村山談話での日本の謝罪も中国一般には知らされなかったのだ」
--日本側の中国への謝罪は報道されないということか
「そうだ。
謝罪に関していえば、
六四年に毛沢東主席が当時の
日本の社会党の佐々木更三、
黒田寿男両氏が戦争について謝罪しようとしたのに対し、
『謝る必要はない。
なぜなら中国人民(共産党)は
日本軍なしには権力を奪取できなかったからだ』と述べた記録がある。
その歴史は今や隠されている。
中国では共産党がすべてのマスコミや教育を支配しているのだ。
日本政府は歴史認識という道義的領域で中国の主張に押されないで、
逆に中国の国民の自由や人権、民主化などの拡大を強く求めるべきだ」
中国主席、日本に侵略戦争への反省の行動反映など主張
【ジャカルタ=川瀬憲司】中国の胡錦濤国家主席は23日夜、日中首脳会談の終了後、記者団に、侵略戦争への反省を実際の行動に反映させることなど日中関係に関する「5つの主張」を日本側に示したことを明らかにした。
5つの主張は侵略戦争への反省のほか(1)1972年の日中共同声明など3つの文書の原則と精神の尊重(2)台湾独立の不支持(3)日中両国間の問題や意見の違いを平等と協調の精神で処理(4)幅広い領域での交流の拡大――など。中国首脳が自ら記者団に会談内容などを説明するのは異例で、対日関係を重視する姿勢を示したものとみられる。
中国の動向-何清漣氏見解 反日デモは国家ゲーム
中国の経済や政治の鋭い分析で知られる
在米中国人女性学者の何清漣氏は産経新聞と会見し、
中国での最近の反日の動きについて
「中国指導者に歴史問題で日本を非難する資格はない」と述べ、
中国の真の不満は日本が政治面や安保面でより強くなることだとの見解を表明した。
何氏は日本政府の中国への対応をも批判した。一問一答は次の通り。
◇
中国の動向-何清漣氏見解
--反日デモはなぜ起きたのか
「基本的には中国政府による国家ゲームだといえる。
政府が特定の政治意図の下に主導したのだ。
中国では一九八九年の天安門事件以降、
憲法改正を経て、
いかなるデモ、
集会、
ストも詳細を事前に当局に届け出て許可を得ることになっている。
実際には届け出も許可もない。
九九年の米軍機のユーゴの中国大使館爆撃と
二〇〇一年の米軍偵察機と中国軍機の接触事件の際には大規模な反米デモが起きたが、
いずれも完全な政府主導だった。
私は当時、
深センで新聞記者をしており、
共産党中央宣伝部が反米デモの命令を出し、
学生らを動員し、
マスコミにまで報道方法を細かく指示する様子を目撃した。
今回も深センでは
反日デモの先頭を切ったのは私服の公安要員だったと聞いている。
中国全土の二十都市で同様のデモが同時に起きることも政府の指令なしには考えられない」
--中国政府の政治意図とは何か
「アジアでは中国がリーダーであり、
日本が政治的に強くなって、
同様のリーダーになってはならないということだ。
また日本が日米安保条約に基づき台湾防衛に関与することには
中国は激しく反発する。
こういうメッセージをデモ行動で日本に伝えたいのだろう」
--温家宝首相ら首脳はみな日本側のいわゆる歴史認識にも言及するが
「中国の指導者に日本の歴史認識を非難する資格はない。
私は日本政府の戦争の歴史への対応にも批判的だが、
中国当局は大躍進の飢餓や文化大革命で何千万人という
自国民が命を奪われた歴史を隠している。
中国の教科書は教えない。
中国指導者は歴史の隠蔽(いんぺい)を自国民に謝罪して初めて他国に謝罪を求める資格が生まれる。
中国当局は特に日本に関する歴史を隠している。
戦後、中国が日本への戦争賠償権を放棄したことも
日本が中国に巨額の経済援助を与えていることも
中国国民はきちんと知らされない。
九五年の村山談話での日本の謝罪も中国一般には知らされなかったのだ」
--日本側の中国への謝罪は報道されないということか
「そうだ。
謝罪に関していえば、
六四年に毛沢東主席が当時の
日本の社会党の佐々木更三、
黒田寿男両氏が戦争について謝罪しようとしたのに対し、
『謝る必要はない。
なぜなら中国人民(共産党)は
日本軍なしには権力を奪取できなかったからだ』と述べた記録がある。
その歴史は今や隠されている。
中国では共産党がすべてのマスコミや教育を支配しているのだ。
日本政府は歴史認識という道義的領域で中国の主張に押されないで、
逆に中国の国民の自由や人権、民主化などの拡大を強く求めるべきだ」