「とりもなおさず、十字架を背負って生きることになります」(林竹二)
わたしは、「饗宴」の中に出てくるアルキビアデスがソクラテスを思うように、
林竹二先生のことを尊敬しています。ただ、知るのが遅すぎたことが残念です。
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おとなのEテレタイムマシン ETV8 授業巡礼~哲学者・林竹二が残したもの~[字][再]
1985年に没した哲学者・林竹二は自ら全国の学校で授業を行い教育のありようを問い続けた。その実践は教育界に大きな衝撃を与えただけでなく授業を受けた青年たちを深くとらえた。定時制高校で授業を受け猛勉強を始めた少年。林の著作に触れ生涯の目標を教師ときめた少女など。晩年に訪れた小学校での授業風景や定時制高校卒業生の証言を軸に、人間にとって生きるとは、学ぶとは何かを考えてゆく。(1988年2月15日放送)
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プラトンがソクラテスのことを書かずにはいられなかった、その思い。
「弁証法」の原点と意義。ヘーゲルであれ、デリダであれ、ドゥルーズ、ラカンであれ、フーコーであれ、その問いの原点はそこにあると思う。
日本でも、柄谷が重要な本の一つとしてプラトン(=ソクラテス)のを挙げている。
「若く美しくなったソクラテス」。その矛盾を知りながら、なお書かざるを得なかったプラトン。
そういう人が自分の中にあるだろうか?