やよいの森

主に野鳥たまに風景や花の写真を趣味にしております

東慶寺

2015年06月01日 | 風景や花など
 先日北鎌倉の東慶寺を訪ねて来ました。境内には駆け込み寺の面影がありませんでした。
 松岡宝蔵の『東慶寺文書展』を見学し、駆け込み寺の往時を偲んできました。(文書展:8月30日まで開催)

・東慶寺の花~ガクアジサイ、伽藍とガクアジサイ、イワタバコ、ドクダミ、苔、もうひとつガクアジサイ・・・イワタバコの花はこれからの感じでした













・東慶寺の山門~江戸時代には街道に面して大門があり現在の山門は中門で男子禁制の結界であった・・・駆け込み寺(尼寺)



・山門入口~東国花の寺百ヶ寺の表札があり・・・花でも有名な寺のようですね



・東慶寺の鐘楼、本堂入口、本堂~鐘楼は関東大震災でも被災せず残ったものだそうです







・墓苑までの参道、もみじの新緑、竹林と陽射







・仏教学者鈴木大拙の墓~ここには多くの著名人の墓がありました



(参考:忘備録)

東慶寺は鎌倉後期1285年に鎌倉幕府第8代執権北条時宗の正室覚山尼が松岡山に創建した尼寺の寺院です。
江戸時代まで幕府公認の駆け込み寺(縁切寺)でした。
1871年に東慶寺の寺法(夫婦の離縁をひとつの寺の法則として取り扱う)は明治政府によって禁止され、
1873年「人民自由の権利」によって東慶寺の寺法は裁判所に引き継がれ、女性も男性も同様に離婚の申し
立てができるようになりました。駆け込み寺の幕を閉じたのち1903年には古川堯道老子が住職につき、
男僧第一世となりました。爾来、臨済宗円覚寺派の男僧の寺院として今日に至りました。

<余談>

今上映中の映画『駆け込み女と駆け出し男』は東慶寺を舞台にした井上ひさしの『東慶寺花だより』
が映画化されものです。大泉洋や戸田絵梨香、樹木希林が好演しております。