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バードトレーニング

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環境エンリッチメント

2005年02月13日 | 環境エンリッチメント
退屈をさせない

問題行動の多くは、退屈から生じます。
飼育環境を豊かにして鳥に仕事を与えましょう。

野生動物の一日のほとんどは餌を探すことに費やします。
草をかき分けたり、樹皮を囓ったり、花の蜜を探して遠くまで飛んでいったり、虫を追いかけたり、水を飲みにいったり、塩分を補給しにいくこともあります。夜明け前のコーラスに始まり薄暗くなるまで鳥は活動を続けます。美味しい果実をつけて種を鳥に運ばせる植物も多くありますが、脂肪分たっぷりの種子を簡単に食べられてしまわないよう、固い殻やとげで隠したりという防御もしていますから、簡単にはごちそうが手に入らないのです。

ケージの中の環境もそれに近いもの・・はかなり難しいですが、できるだけ色々な行動ができるようにしてあげましょう。

鳥が楽しめる小道具は、鳥のクチバシの形に注目することから始まります。

どんなものをどんな風に食べるためのクチバシでしょうか。
どんな大工道具ににていますか?
ペンチそれともニッパー? 
ニッパーやペンチはどんな時に使いますか?

色々な工夫をしてあげましょう。

ここでは、紙製品を使った遊び道具を紹介致しますが、最初のうちは鳥や糞の様子を見て飲み込んでいないか注意して下さい。

*餌を隠す

使い古しの封筒や紙コップ、お菓子の箱、ラップの芯などに餌の一部を隠し、くしゃくしゃにつぶすか、折り曲げるか、蓋をします。テープやホッチキスの針などは取り除きます。

紙をびりびり引きはがすのは、とても楽しい行動のようです。
時々、ハズレ(餌が入っていない)ものを作るのもいいでしょう。

*紙を吊す

紙を短冊に切った物を誤って飲み込めないような大きさの紙ばさみでケージに取り付けます。単純なものですが、かなり人気のあるおもちゃです。
大形の鳥には、雑誌や電話帳なども横から差し込んで囓らせてあげると喜びます。テーブルの端につけたポストイットなども人気の一品です。

*お留守番対策

昼間長い間ケージの中でお留守番する鳥には、夜のうちにしこみ(餌を詰めたり、紙を切ったり)しておき、出かける前にケージにセットしてあげましょう。夜、帰ってきたら、全てのおもちゃを外し、また朝に出かける時にセットします。
お留守番の時は、面白い道具が沢山あって退屈しない!という状況を作ってあげるのです。

鳥さんの生活を豊かにするおもちゃの本を出版しました。

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