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現在、日本で実施されている防鳥ネットの設置方法は大きく分けて二通り。
エポキシ樹脂系の接着剤を使用した接着工法とアンカー等を使用した設置工法。
接着工法（エポキシ樹脂系の接着剤）
利点…音や粉塵がしない。施行が容易。※エポキシ樹脂系の接着剤
欠点…媒体に対して接着の相性があり、箇所によっては直ぐに剥がれることがある。
各社それぞれ、ネットを取り付けるベースの改良はしてはいるが、接着剤は変わらないので何おか言わんやである。
特に足場を組まないと設置できないような箇所で剥がれて鳩が侵入したら・・・
補修の為に足場を組んで（足場代でもめること確実）鳩を追い出せればいいが・・・
足場代でもめてる間に営巣してしまい、ヒナがかえることもあったり。
剥がれたネットが狭ければ、入ったはいいが出口がわからなくなりネットの中でミイラになることもあります。
アンカー等を使用した設置工法
利点…台風にもビクともしない!!
欠点…ドリルを使い切削するので、若干の振動音と若干の粉塵が発生する。
会社を起ち上げた当時は全て接着工法でネットを取り付けていました。
ある年、台風で三つのマンションのネットが吹き飛んでしまいました。
２つは完全に吹き飛び、もう１つは一部がくっ付いているだけの状態。
吹き飛んだネットは電線に絡まり、車のワイパーをねじ曲げ…人身事故にならなかったのは不幸中の幸いでした。
それ以来、ネットの設置方法はアンカー等を使用した工法にチェンジしました。
ただ、狭い範囲でのネット設置（ワンフロアーなど）には今でも接着工法を実施しています。
下写真・左はネットがぶら下がっている状態で他２つは完全に吹き飛びました。
下写真は接着工法です。取り付け具（ベース）には様々な形があります。しかし、接着剤はエポキシ樹脂系の２液混合タイプです。ですから、取り付け具（ベース）がいかに素晴らしくても剥がれやすいのに変わりはありません。
当方のネット設置方法は、アンカー設置→ワイヤー設置→ネット設置という具合です。
一番口径の大きいアンカーでも6.4㎜です。
ワイヤーは1.5㎜で、金物は全てステンレスかアルミです。
写真は、ワイヤーにリング（写真左側）と結束バンド（写真右側）で留めたときの対比です。
当方はネットの設置にはステンレスのリング（屋外・ステンレス製 屋内・スチール製）を使用しています。
接着式の場合のみ結束バンドを使用します。☆結束バンドは耐久性が劣ります☆
接着工法で取り付けたネットが台風で吹き飛んでしまったら・・・
自然災害につきましては保証等の対応は、殆どの業者がいたしておりません。
接着工法を信用して設置したのに一瞬にしてパーになり、再び同じ工法でネット設置をされますか？
工事代金もお安くありません。
吹き飛んでアチコチに絡まり人身事故にでもなったら大変なことになります。
運良く台風が襲来しなければ7・8年は大丈夫でしょう。
しかし、その頃には接着剤も劣化しています。
再び設置するには最初っからやり直しになります。
9年前にネットを設置したあるマンションで塗替えがありました。
この時の設置方法はアンカー等を使用した工法です。
金物等はそのままにネットだけ上部を残してめくり上げ、塗り終わったらネットを再び降ろして設置完了しました。
9年前に張ったネットは全然劣化を感じさせない丈夫さでした。
極細・強靭・高耐久なのに凄いネットです。
左側が塗り替え前のネットを上げた状態で、右側は塗り終えてネットを降ろした状態になります。
※工事代金は施工会社によりまた設置する工法によっても違います。
是非、二社以上のお見積りを取られてください。
そして、総合的に判断されましてお決めいただければと願っております。
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