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日本の風車はエコ発電をしているのか?

2010年01月22日 | ★自然エネルギー問題
日本の風車はエコ発電をしているのか?
(※伊豆のやまなみ景観研究会のHPから転載させていただきます)

公称2000kw級発電用風車はどれだけ電気をつくっているか
(例) 横浜市ハマウィングの公称出力1980kw風車の実際の発電量。

↑4月1日、7月1日、10月1日、1月1日、の4日間の発電量。
半分の1000kwに近い発電をしている時間さえごくわずか
(グラフをクリックすると大きくなります)


1. 実際には2000kwつまり公称出力の1割前後の発電しかしていないのが普通であり、ゼロの時間も長く平均は1割以下。

3. つまり2000kw発電する風車があれば同じ2000kw発電をする臨時火力発電所が必要であり、風車をどれだけ多数作っても、火力発電所は少しも減らない。

4. では1割弱の発電の分は「エコ発電」量になるのか。 
  火力発電所が最高の能率つまり同じ燃料で最大の発電ができるのは一定出力連続運転の場合であり、運転したり止めたり、出力を頻繁に変えたりすると能率が下がる・・・つまり多量の石油石炭や天然ガスを使うことになります。 
この程度の発電量では同一の発電量としたとき、火力発電だけより、風力発電+火力発電 のほうが燃料を多量に使ってしまう可能性さえあり、建設や維持に必要なエネルギーを考えればエコ発電とはとても言えない

日本でエコ風力発電は可能なのか?  
京都府の太鼓山風力発電では2001からで2億の赤字(2009.9.8京都新聞)、京都府伊根町でも8年で2億の累積赤字、島根県隠岐大峰山では 2億5000万の赤字・・・・つくば市の早稲田大学提訴(事前の説明どおり発電せず赤字という)に至るまで、風力発電がエコどころか大赤字になっている例はかなり公表されている。 稼働率が計画の半分かそれ以下、10%前後というのが相場。
東伊豆町の町営風車(海に近い丘の上にある)も経常経費が赤字で修理代が出ない

 「適地なら石油や石炭、天然ガス消費をを減らしCO2削減となる」可能性はあるが、海の近く(風がよく吹く) である横浜市や東伊豆稲取の風車でも風車でもエコ発電をしているとはいえない。  
日本より適地がずっと多いと考えられるドイツやアメリカ西部でさえ、公称出力の2割しか発電していない。

日本でエコ発電ができる可能性のある地域としては、北海道、東北と離島、海上が考えられるが、北海道でさえ恵山のように赤字で首がまわらなくなった所が出ている。 日本(上記4箇所以外も含む)でエコ発電に成功している例は一件も管見に入らない


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