11月に房総へバス旅行を企画する。
8年前に息が出来なくなり一人旅をした。
気が付いたら随分とあれから時間が経っている。
思い起こせば色々とあるが、
会社に断りを入れて休みをいただき、
天候を見て旅に出た。
館山の駅に着くなり階段で空足を踏み階段をで転んでしまう。
さあこれからの始まりと言う時のハードラックである。
両足首を捻挫してしまうのだが、
とくに酷かったのは右足首であった。
みるみる腫れてくる。
くるぶしを挟むように抑えても痛くなかったので
折れてはいないと確信する。
ただズキンズキンと痛むだけである。
駅の近くのラーメン店で食事をとり、まず宿を探した。
その後は足が大丈夫なのか確認のため歩いた。
この時に旅館から数キロのところにあったのが館山城跡であった。
知らない土地でドラッグストアも見つからない。
コンビニでシップではないが熱を冷ますようなものを見つけて貼った。
翌朝少し痛みがとれて100kmを歩く旅を始めた。
遠い記憶である。
館山城を歩いてとても気分が良かった。
城跡から眺める景色がとても綺麗だった。
それだけでなく南総里見八犬伝の舞台でもある。
自分にとってはNHKの人形劇の新八犬伝がそうである。
八犬伝博物館展示室はとてもうれしい場所であった。
懐かしい人形劇の人形が展示されていた。
懐かしさがこみあげてきた。
「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」
いざとなったら球を出せ ♬
力が溢れる不思議な球を ♬
そう不思議な球だったのですね。
今なら「仁」「義」「礼」「智」「信」の五常、
「忠」「孝」「悌」の三綱、
玉梓の怨霊に対して如是畜生発菩提心、
役行者 文殊菩薩は仏教に対する帰依。
江戸後期の庶民の文学でありながら、
儒教、仏教、三国志、水滸伝といった内容を取り入れた大作だったと思う。
パン屋がだめで和菓子屋だと良いといったふざけた内容ではない。
道徳教育っていったい何だろうね。
鎖国とは今では言わなくなってきたが、
海外との交流が広く求められるようになる。
国内では飢饉や乱が発生する。
作品が完成して25年後に時代は明治へと移る。
大衆娯楽でありつつも教養の一端を担い、
儒教や仏教で道徳心を養う。
普遍的な価値を持つ作品だと思う。
そうそう博物館に入ろうとしたときに
少し体がしんどくなった。
気を聞かせてくれた職員さんがとても優しく感じた。
そうした館山は思い出の場所である。
ただ色々とプランを出したのはいいものの、
個人の好みは人様々です。
日帰りでもいいから日光へ行きたいという話も・・・・。
なかなかまとまらないものである。