日経BP社から、日経バイト休刊の案内が送られてきました。
1984年の創刊からずっと定期購読を続けていただけに、非常に残念です。
創刊の頃は、まだパーソナルコンピュータが非力で、ソフトウエアの最先端技術はミニコンピュータやスーパーコンピュータなどを用いて研究・開発され、その成果のほんのわずかの部分が実験的に提供されるだけと言う状況でした。
そのような中で、手の届かないところにある先端技術をホビーストに紹介するBYTE誌、そして日経バイトは、パーソナルコンピュータの利用技術の進化に大きな役割を担っていたと思います。
それから20年以上の時がたち、パーソナルコンピュータがコンピューティングの主役となってしまったため、最先端技術がそのまま手の届くところにあるという状態が作られ、さらにインターネットの拡大と大衆化によって、技術が少し手を伸ばせば手に入る状況になっていった中で、雑誌としての存在意義がなくなってきたのだは確かなことです。
この数年にBYTE誌はその役目を終え、日経バイトも新しい価値の提供を模索してきたようですが、それもかなわず休刊となってしまいました。
で、今の状況を見てみると、確かに技術はモノとして提供されるようになってきたのですが、技術自体が容易に理解でき、そこにチャレンジしようと思わせるような形で提示されているとは、私には思えません。
今回の休刊は仕方ないとしても、80年代の熱気と夢を新しい世代のものとするメディアを何とか作り出していただきたいというのが、私の希望です。
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