聞いてきたので
赤ちゃん連れには
ハードル高いかなと思いながら
見てみたい企画展が開催されている美術館に誘ってみました。
寝ている孫をベビーカーに
乗せいつ泣いてもいいように
抱っこ紐も装着していざ入場。
柚木沙弥郎さん、
昨年101歳で亡くなられた
染色家さんの作品の世界です。

写真ではイマイチわかりにくいですが、展示場の天井から吊るされているのでかなり大きいです。
ここを過ぎると写真撮影禁止です。
程なくいつもとは違う雰囲気を孫が察したのか
フガフガ言いながら起きたため
早々に抱っこ紐の中へ。
娘はあやすのに小さく揺れながら、作品を見進めます。
「この色合い好きだわ〜」とか
「このパターン、すごく綺麗で好みだわ」とか
自分たちの感性がキャッチしたものを言い合います。
作品の色合いがポップでかわいい絵柄が多いため、女性の方々がほとんどでした。
小さな子供さんの声も聞こえてきてなんだか心強い。
娘は美術館を訪れるたびに
作品のマグネットを集めているので今回も自分の気に入ったものをショップで何点か買っていました。
ついでにと、私にもアクリルのキーホルダーを買ってくれました。

さて、お昼時。
孫と一緒なので近くで座敷があるお店を探すも、なかなか見当たりません。
夫と前に行ったお蕎麦屋さんには小さな座敷があったはず。
その日は暑かったので
冷たくて喉越しの良いものが
いいな〜と、いうことで
お店に着くとすでに待つ人で
いっぱい。
内心、わぁ〜💧と思いながら
動く気にもなれず紙に名前を書き入れ待つことに。
私が孫を抱っこしていると
待ち椅子に座っていた男性が
「どうぞ、どうぞ〜」と席を
譲って下さいました。
ご好意に甘えて座らせていただき、娘と座敷が空くまで待とうね、と話していたところ
店員さんが出てこられて
私たちをみるなり
「座敷が空いたらご案内しますね」と声をかけて下さいました。
なんてありがたい。
しばらくして席が空き、
食べ終わるまで孫は起きていて
座布団の上でいい子にしていましたが、
食べ終わる頃にガマンできなくなったのかぐずり始めました。
店内を孫の泣き声が響き渡ります。
あわてて孫を抱き席を立ち
「お騒がせしてすみません」と
言うと、
皆さんが一斉にこちらをみて
笑ってくださいました。
自分たちが今の娘のような親
の時まず、外食をしようだなんて思えなかったな。
私は母乳が出たけど、
それでも外出するときは大荷物だったし
何よりこんな小さな子供を連れてきて…という周りの人の
視線が少なからず
あったように思います。
イマドキのお母さん達の悩みは
また違うかもしれないけど
今はネットで情報も入るし
子育てアイテムの種類も多い。
でもやっぱり子育てと孤独は
近いところにあるように思います。
子育て中のお母さんたちを
孤立させたくないし
頂いたご好意は私も同じよう
にお返ししたいと、
孫と出かけてみて改めて思うのでした。