三国志が好きだ。『蒼天航路』という漫画から入門し、同時期にコーエイというゲーム会社の『三国無双』というアクションゲームを始めた。それか同社のシミュレーションゲーム『三国志』シリーズ１１にハマった。自分は曹操が好きだ。彼は野望の渦巻く天下にあって、貧しい人間のあえぎ、私利私欲にひしめく政界を真っさらにし、そして魏と言う国をまとめた。今はそれほどではないが昔は彼のやり方に心酔しきっていたので、生きている人間全員の頭さえ良くなれば天下は収まるのではないか、という考えをずっと持っていた。聡明であればルールを打ち立て守って整然とした社会を営むことの方が私腹を肥やすことよりも意味があると分かるのではないか。聡明であればどんなに贅を尽くしても結局人生が空しくなるんは目に見えて分かるだろう、そうなった時、人類が無駄に殺し合うことが愚鈍で醜怪極まりない行為であると気付き嫌悪感を抱かざるを得ないのではないか。金に目がくらむというのは聡明でない証拠であり、人間の真理から遠ざかっている。という風に考えていた。あまりに清廉潔白過ぎて一部の宗教関係者以外には到底賛同してもらえないだろうと今では思っている。純粋だったんだなあ。