神鷲は死なない

主催：オフィス・ワンダーランド
期間：2003.12.03～06
場所：東京芸術劇場小ホール２

＜あらすじ＞
第二次世界大戦直後の沖縄。米軍基地から物資を盗み、アジア各地と密貿易
して稼ぐ「戦果アギヤー」と呼ばれる一団がいた。


私が観た舞台の中では、１、２を争うくらい好きな作品である。

まず、じょうじまゆかこちゃん、おのまさしさん、前田一世さん、本郷小次郎さん、渡辺克己さんと、好きな役者さんがたくさん出てる。

それになんといってもクライマックスに総勢20人で踊るエイサーに圧倒された。実は初日は結構ふらつく人も多かったりで、演出さんに怒られたそうであるが、回を追う事に良くなって行き、楽日はむちゃくちゃかっこよかった。
（渡辺克己さんは、ロビーでは松葉杖ついてたんだけど、あの状態でよくエイサー踊れるねぇ。役者さんってスゴイ！）

希（じょうじまゆかこちゃん）がディーラーを務めた、ガルーダ（おのまさしさん）とミューラー中佐（松岡由眞さん）のブラックジャック勝負で、拳銃で脅されて泣く泣くミューラーを勝たせた時の希の恐怖と悔しさの入り交じった表情は実に良かった。

普天間（前田一世さん）が、サムエルソン少尉殺しの犯人として射殺された後、ガルーダ達が現れて
「盗みに来た」
「何をだ」
「普天間だ！」
銃殺されたはずの普天間が「よっ」ってな感じで軽～く登場。痛快である。

渡辺克巳さんは理屈っぽい役だったが、この人は美声の持ち主なので、知的な役は似合うと思う。いつかヴァルカン人を…（笑）。

あと印象深いのは、片上彩さんのコミカルな演技。間の取り方が実に上手いと思った。この人主演で、女詐欺師物のコメディとか観てみたい。

ぜひともビデオ／DVD化して欲しかったが、撮影してなかったらしい。残念至極である。

オマケ：じょうじまゆかこファンサイト「ゆかっぱの里」に書いたレポ